【WT】 Escape from the White R∞M . 【短編集】 (ページ1)

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寂寥／赤色ページ1

▸ えすけぷ世界軸。 ※wt全員医者設定
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病院の中庭でボーッと空を見上げ休んでいると、突然なかむ先生にこう聞かれた。

“ Aちゃんはひとりで寂しくない？ ”

この病院の患者数は少なくそのほとんどは一日をずっと部屋の仲で過ごしているそうで、行ったり来たりしているのは私か先生たちぐらいだった。

私と同じくらいの歳の子も今は入院していない為、なかむ先生は常に1人の私を心配してくれたんだと思う。

でも正直先生たちはすごく面白くて、優しくて、頼もしくて、寂しいという気持ちはあまりなかった。

強いて言えば、いつになったらワイテル病が治ってくれるのか、退院出来る日はいつ来るのかという心配の方が大きかった。

“ そう言ってくれると俺すっげー嬉しい。これからAちゃんがもっと寂しくならないように＿＿ ”

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『それで、ぶるーく先生が私のお世話係に……？』

br「そうなんだ〜改めてよろしくね。なんでも僕に頼っていいからね！Aちゃんがしたいことなら僕が何でも叶えてあげるから。」

『そこまでしなくても、私はワイテル病が早く治ってくれれば、先生たちにも元気な姿を見せれますし……』

br「やっぱり寂しいの……？」

『寂しい、んですかね……？しばらく家族とか友達に会えてなくて、みんな何しているのか気になって……』

“大丈夫、僕たちがちゃんと病気治してあげるから。”と包み込むように抱きしめてくるぶるーく先生はすごく優しかった。

ぶるーく先生の言葉を信じて、先生達ならちゃんとワイテル病を治してくれるはずだから私も頑張らないとな。