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mg side
kj「めめ！」
康二が中に入るって連絡の少し後、無線からじゃない直の声。
銃声やら何やら飛び交う中で、康二の声は何故かはっきり聞こえる。
mg「遅い、着いてただろ絶対」
kj「何言うとん。場所も教えられんで合流したんやから寧ろ褒めて欲しいわ」
mg「はいはい、今日も絶好調で何より」
kj「扱いが雑！で、俺はめめの近くに居ればええんやろ？」
mg「ん。任せた」
態々康二を外組から引っ張ってくる必要はあんま無いように思うけど、俺にとっては超重要。狙って飛ばしても軌道が変わる訳じゃない俺の能力は、康二の能力でずっと楽になるから。
…康二も、本当は軽くないんだけど。
それでもこいつとラウールは、俺1人が請け負うことを嫌ってるから。
kj「めめ、行くで！」
近くに居るだけでもいいんだけど、やっぱ当然自分でやる気満々らしい。ククリナイフ？って呼んでるナイフを持って、手近な奴らに近付きながら少し笑ってた。
kj「最初で最後の幸せのヒミツ、教えたるな？」
mg「最後も何も。早すぎて死んだことにも気付かないだろ」
kj「それはめめの摩訶不思議ショットもお互い様やろ」
冗談みたいに言い合って、最後の仕上げにかかる。
外はラウールもいるし、ふっかさんとかもいる。中はあと少し。
iw「よ、っと。ほとんど減った？」
mg「急に飛び降りてくんのビビります。つか何で上にいたんすか？」
iw「あの人数なら撃ち込む方が早い」
急に上から落ちて、いや、降りて来た岩本くんにちょっとビビった。
さっきから上で何してんのかと思ったら、手にはオートマチック。岩本くんが拳銃とか、マジ珍しい。使うんならリボルバーの方が似合う気がするから、なんか違和感。
iw「んじゃ俺、ふっかの方行くから。残りいけるだろ」
mg「余裕っす。なら後で」
岩本くんを見送って、康二から離れすぎないようにしながら生き残りを探しに行く。
あの人もまた何か背負ってるんだろうなって、少しだけ考えた。
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作者名：しあ。 | 作成日時：2020年10月14日 22時
