・ ページ37
mg side
mg「取り敢えず、その辺にいた4人連れて来た」
fk「その辺にいた俺らです。…よかった、ラウ。ほんとに、」
ru「心配かけてごめんなさい、…」
dt「ラウールは気にしなくていいよ」
nb「ってか、お前まだ起きれてねぇじゃん。無理すんなよ」
ru「んー…めめ、」
mg「はいはい。…っしょ、これでいい？」
ラウが自分の手を見つめてから俺を見る。起こせ、ってことか。腕すらまともに上げられないのに、気力だけはあるらしい。お望み通りに手を引いて身体を支えて起こしてやれば、顔を少し歪めつつも何とか座る姿勢になれた。壁に寄り掛からせてやれば、ありがとう、って笑う。
mg「こいつ、まだほぼ何も出来ないんで。喋れるし異様に元気なんすけどね」
ru「4日間寝てたから元気は有り余ってるの！…ただ、ほんとにどこも動かなくて困っちゃう」
いつも通りの笑顔。多分、きっと想像とは違った姿のこいつに4人はちょっと戸惑ってる。そりゃ、4日も寝てた奴がいつもと同じく笑ってたら困るよなって。
dt「取り敢えず…水とか、ご飯とか何か口に入れた方がいいね。お腹、空いてる？」
ru「空いてます！喉も乾いちゃったし」
ab「あぁ、水は飲んだ方がいいね。脱水症状怖いし」
ru「めーめ」
mg「ん、」
起きた時の為に机の上に置いてあったペットボトルを持って、蓋を開ける。あ、って口を開けてきたから、零すんじゃないかと思いながらゆっくり飲ませた。
nb「なんか、…すげぇな」
mg「何がっすか翔太くん」
fk「いやわかるわ。めめは凄い」
mg「わかんねぇ…どういうことラウ」
ru「え、わかんない」
揃って首を傾げたら、阿部ちゃんにちょっと笑われた。
dt「ラウール、何なら食べれそう？」
ru「えっ、作ってくれるんですか！やったぁ！舘さんのご飯なら何でも食べれちゃう！」
dt「ふふ、ほんと？じゃあ作って来ようかな」
nb「…こいつほんと元気だな」
mg「昔からこうっすね。食欲なくなることあんまないんで」
ab「食べれるならいいことだけどね」
安心した表情に、俺までほっとする。
なんか、愛されてんなぁって感じ？難しいけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 506人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しあ。 | 作成日時：2020年10月14日 22時
