Beat (ページ43)

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mg side

mg「ふはっ、やっぱしょっぴー最高」

nb「マジで感謝しろよお前！こっからじゃ撃てねぇから後はお前がやれよ」

mg「十分っす。助かります」

これはしょっぴーの麻痺だ。
あんまり長くやってもらってると後で舘さんに絶対怒られるから、もう一度ちゃんと男を見る。身体の拘束と、なんか身体の機能の麻痺？なんて言うんだっけ、とにかく多分それを掛けられてて、そいつは動けない。動かない相手への銃弾を外す程、俺も鈍ってない。

mg「俺らはチームプレイなんで。残念なのはどっちだよ」

摘んだ銃弾は1つ。しっかり狙って、そいつの心臓に撃ち込んだ。
血が溢れ出して、雨みたいに降り注ぐ。力の抜けた身体は能力が消えて、重力のままに地面に叩きつけられた。ドスッ、って鈍い音。
それにしてもこんなに長い間能力を使う能力持ちなんているんだな。浮いたり飛んだりって、そんな軽い代償じゃ済まない気がする。でも特に変な感じはしなかったし、人の代償のことなんてわからない。こいつはもう死んでるし、尚更。

それでもまだ何となく引っ掛かって珍しく考え続けてた俺の思考を遮ったのは、無線機から聞こえる応援要請だった。

dt「悪い、M-5倉庫街東から2つ目来れる人いない？まだ気付かれてないと思う。能力持ちの可能性ありだから、空いてる人手貸して」