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sk side
ab「3日前の任務の時、康二をいつもみたいに単独で動かしてたのは覚えてる？」
sk「ヘルプで俺が動いた日だったっけ。そうだ、聞きたかったんだよね俺。阿部ちゃん、何で1番遠かったのに俺呼んだの？めめとかの方が近かったよね」
ab「うん、そうだったね。佐久間なら気付くかなって思って。無理だったみたいだけど」
およ？佐久間さんディスられてる？
ab「あ、責めてるんじゃなくて！何ていうか…俺の思い違いかもしれないんだけど」
sk「まだわかんないじゃん、教えてよ」
ab「…研究所のデータを遡ってみたんだけど」
sk「研究所って、」
ab「そう、俺らの。今ある方はまだ潜れてないんだけど、メモリに残ってる昔のをもう1回見てみた」
それは俺らが持ってる、唯一の手掛かり。
ab「何回か見せたことあるよね。過去の被検体の初期能力と実験内容のリスト」
阿部ちゃんの顔が苦しそうに歪む。それが俺のせいなことは知ってるんだ。
でもそれを言ったら傷付けるから、今はまた言葉を飲み込む。
sk「覚えてるよ。それがどうしたの？」
ab「佐久間さ、康二のエラー…能力の名前は知ってる？」
sk「言われてみれば、聞いたことないかも」
ab「俺も。康二が話したことはないよね。でも、話してないだけじゃないと思ってるの」
ab「もしかしたら康二は、自分の能力を知らないのかもしれない」
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作者名：しあ。 | 作成日時：2020年9月29日 19時
