中原幹部はかっこいい。(切実)

〈スパダリちゅーやさん〉中原×探偵社 ページ31

一週間、太宰さんと中也さんの仕事を入れ替える、って感じです。
恋愛要素ぜんっぜん無いと思われます。









「中也さん、有難うございます。
持って貰っちゃって…」

「構わねぇよ。」

敦がペコと頭を下げると、嬉しそうに中也は笑った。

「名探偵、いい感じの殺人事件。
こんなので如何だ？」

「…良いね。君、良い仕事するじゃない。
しかも速い。」

「後、此れやるよ。」

ほいっと中也が投げたのは棒付きキャンディ。
器用に乱歩がキャッチする。

「分かってるじゃないか！」

中也は直ぐに探偵社に馴染んだ。
其れはもう、直ぐに。

「そりゃ勿体無きお言葉だ。まァ、あの糞鯖よりかは役に立つだろ」

「そんなのは当たり前だろう！」

「中原ァ、ちっと此方に手回して呉れないかい？」

「嗚呼。
じゃあ、また。名探偵」

またお呼び出しだ。
人気者、という感じに。

「如何した、女医。」

「いやぁね、買い出しの手伝いに丁度いいと思ってね。
手伝って呉れないかい？」

「構わねぇ。俺の異能はそういうのにとっちゃ、
便利なモンだよなァ」

「僕も行きたいです！」

賢治が手を挙げてぴょこっと飛び出る。
此の2人が居れば、買い出しに困る事は恐らく無い。

「嗚呼、賢治か。前は吹っ飛ばして悪かったな。」

「いえいえ！
僕も線路ぶつけようとしてすみません！」

「嗚呼。じゃあ、国木田。
俺は行ってくるから。終わった分の業務は手前の机の上だ」

見れば、綺麗に書類が整頓されて置いてあった。

「有難い、中原。」

普段、敵としての顔しか見ていなかった探偵社だが、
常識のある中也は直ぐに馴染む事が出来た。

「何を買うんだ？」

「うーん…コピー用紙とインク。
後は雑貨を買う。」

「乱歩さんの駄菓子の補充もですね！」

「駄菓子…か。今度作ってやるよ。」

「アンタ、菓子まで作れるのかい？」

「まァな。」

因みに次の日、中也は
クッキーやらマフィンやらを持って出勤したらしい。
そして買い出しを終え、中也はpcに向かう。

「此れ…」

鏡花が珈琲を差し出した。

「おう、サンキュ。
…って鏡花か。久し振りだな。」

「お久し振り…です」

「楽しいか？探偵社は。」

こく、と小さく鏡花は頷いた。
中也は軽く笑って「良かった」と云った。

「姐さんにも良い報告が出来る。」








そして、一週間が経つ。


「ただいまぁー！
みんな、私が居なくて寂しかっただろう！？」

シーン…

「え！？」

当然の結果である。






ちゃんちゃん。

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