中原幹部はかっこいい。(切実)

〈中原中也忌〉中原×芥川、中島、太宰 ページ28

芥川龍之介
・中也さんもう死んじゃってる設定
・残された僕くんの話
・凄く短い


「…貴方が逝かれてもう、こんなに経つのですね。」

黒髪の男…芥川は、
一つの墓石の前に立っていた。

「貴方を追い掛けて死んだら恋人らしいでしょうか。
まァ、我々に恋人らしさなど求められるものでは無いですが。」

墓に水の跡がポツポツと出来ていった。

「雨など降っておらぬ筈…
なら、僕が泣いている…のですか…」

普段は誰にも見せないであろう顔を墓場の前で晒す。

「貴方が好きでした。
もっと一緒に生きたかった。
ずっと、一緒に。でも其れは叶わなかった。
矢張り貴方も、僕を置いて行くのですね。」

も、という事は太宰だろうか。
其れは芥川にしか分からない。1人の泣き声が墓場に響いた。




中島敦
・マフィア敦くん
・死ネタ
・本当にごめん悪気は無い(と思う)


「中原さん！」

敦の目の前に広がった真紅色の液体。勿論血だ。
其れは、中原のものだった。

「敦…」

中原の腹からはドクドクと血が流れる。
止まる気配は無い。

「やめて下さい、逝かないで…
未だ、異能使えるでしょう？僕を殺して下さい。」

「…んな事…出来っかよ…」

「だって…！貴方を殺したのは僕だ！」

そう。中原の腹に穴を開けたのは敦だった。
中原は敦の異能が暴走し、虎の爪で腹を引き裂かれた。

「違う…だろ。」

「僕の所為だ！僕が…僕が…！」

「敦！」

「！」

「俺はもう助からねぇ…自分の事は自分で良く分かってる。」

敦はもう泣き出して顔はグチャグチャだ。

「異能、使える様になれよ。手前なら出来る。
今度は…大事な…奴、を…守って…やれ、よ…」

血溜まりに中原の頭が落ちた。





太宰治
・中也さんもう死んじゃってる
・凄く短い


「やァ、久し振りだね。」

太宰が墓の前に腰を下ろした。

「全く…私が態々来てあげてるのに、
何も云わないなんて酷いじゃないか。
君ってセンス悪いよね。
しかもチビだし短気。直ぐに暴力振るうし。」

太宰は呼吸のように中原の愚痴を零す。

「ねぇ、何か一つくらい云って呉れても良いんじゃないの。
中也。返事してよ。何時もみたいに突っかかって来てよ…
私此れから、誰と喧嘩して…誰の悪口云って…
誰に、愛してるって云えば良いのさ…！」

苦痛の表情をする太宰。

「…取り乱したね、ごめん。
でも叶うなら…もう一度、君の笑顔が見たかった。」

太宰が泣き乍ら嘲笑うかの様に小さく笑った。







1日遅れごめんなさい！

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