お友達 ページ19
SN「ずっと気になってて、話してみたいなぁって思ってたんだよね」
「そうだったんだ、なんか聴かれてたと思うと恥ずかしいかも…笑」
上手だったよ、とソヌくんは褒めてくれた。練習してもっと上手になったら、またソヌくんに聴いてもらいたい。
HY「あ、Aオンニー!」
「あっハユン、グク先生!」
HY「どこにいってたのー?」
「ごめんね、気づいたらみんなと違うとこに行ってたみたい」
JK「隣の子は友達?」
「さっき会ったんです、はぐれちゃったから一緒に周ってくれて」
SN「こんにちはー」
JK「ステージ発表があるからみんなそこにいるよ、Aは来ないの?」
「行く!…ソヌくんはどうする?」
SN「僕も行ってもいい?」
こうして私達はステージの前へ向かった。既に沢山の人だかりが出来ていて、ただでさえ暑い気温が増して感じられた。
____最初の発表は、〇〇高校ダンス部の皆さんです!
暑いけど、みんなで集まって盛り上がったりするのって悪くないかも。夏!って感じがする。それにしてもダンスが上手くてみんなかっこいい。椅子に座りながら、リズムに乗って体をゆらゆらさせる。
「ねぇねぇ、1番前で踊ってる人すごく…」
バタンっ!
・
・
私の真横でソヌくんが倒れた。
息が止まった。頭が真っ白になって、どうすれば良いか分からなくて、恐怖から逃げるように目線を逸らした。その先でホビ先生と目が合って、明らかにおかしい様子であることに気づいた先生達は駆け寄ってきた。
SN「うぅ…あぁ、あっ、んぅ」
ソヌくんは手を付かずに、椅子から落ちるように倒れた。そのせいで頭を強く打ってすごい音がした。
HS「大丈夫ですか!聞こえますか」
ホビ先生が必死に声をかけてるその時も、私は怖くてただ前を向くことしか出来なかった。
HS「1.2.3で持ち上げます」
何人かの先生によってソヌくんは運ばれていった。どうしたんだろう…寝てて椅子から落ちたのかな。
そんなわけ無い。そんな訳ないのに、恐怖から逃げ出そうとして言い訳を考えてる。きっと偶然倒れだけって、訳わかんないこと考えてる。もうわかんない、わかんないよ…どうなってるの?
「ゃ…」
誰かに肩を掴まれて、びっくりして振り向いたらユンギ先生だった。
YG「大丈夫か?」
「…はい」
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作者名:-snow- | 作成日時:2021年9月5日 22時