301号室 ページ18
「なんか気づいたら一人で歩いてたんですけど…」
?「ふふっ、そうなんだ笑 僕の名前はキム・ソヌ。301号室だよ」
「あ…Aって言います」
ん、301号室?もしかして
「主治医ってホビ先生ですか?」
SN「あ、そうだよ!何で知ってるの?」
「ホビ先生がよく呼び出されてるからそうかなって」
SN「元々体弱いんだよね。Aはどこの部屋?」
「214号室です」
SN「じゃあ今度遊びに行こうかな」
なんかずっとにこにこしてて可愛いんだけど。私ソヌくんに、女子として可愛さ負けてる気がする。あ、そういえば私わたあめ食べにきたんだった。
SN「わたあめ…食べたいの?」
「え?」
SN「いや、ずっとわたあめ見てるから…」
やだ、バレてた。
SN「買ってあげる」
戸惑っていると、良いから良いからと流されていつの間にか買ってもらっていた。ピンクのわたあめ、かわいい。
「わざわざありがとう」
SN「どういたしまして、僕は暑いからかき氷買ってくるね」
出会ったばかりの私にわたあめを買ってくれるなんて不思議な人…。年は多分、ソヌくんの方が上。
SN「おまたせ!ねぇねぇ、一緒に周らない?」
「あ、良いですよ」
こうして一緒に周ることになったのだが、ところでハユンと先生たちは何処に行ったのだろうか。
JK side
ハユンにかまっていたら、いつの間にかAを見失った。
HY「ねぇねぇAちゃんどこ行ったのかなぁ?」
JK「多分歩いてたら見つかると思うよ」
JM「ジョングガすっかりハユンに気に入られてるね」
JK「よし、俺が肩車してあげるからA探しながら周ろうか」
HY「うん!」
Your side
こうやってお祭りの屋台を見てると、子供の頃思い出す。スーパーボールすくいとか懐かしいなぁ。一生懸命すくってるソヌくんはすごい楽しそう。小さい子供みたいで微笑ましい。
SN「やった、目当てのやつ取れた!」
「ふふっ、良かったですね笑」
んー、やっぱどうしても気になる。なんでソヌくんは私と周ってるんだろう。
「あ、あの…ソヌくんは私と周ってて良いんですか?初めてあったのにわたあめまで買ってくれるなんて」
SN「あー実はね、僕はAちゃんのこと前から見たことあるんだ。中庭でフルート吹いてた子だよね?」
私はこの病院に入院する前、高校で吹奏楽をやっていた。入院してからもフルートを吹いてたんだけど、ソヌくんに聞かれてたとは。
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作者名:-snow- | 作成日時:2021年9月5日 22時