お世話になります ページ2
体が強くないのは自分でも思う。命に関わる程重たい症状とかじゃないけど、病院によく通っていた。中でも皮膚が弱くて今も体や手にガーゼや包帯なんかが巻かれてる。そういえばここ皮膚科あったよね?
というわけで、診察してもらうことにした。
?「僕はキム・ナムジュン、よろしくA」
ナムジュン先生、誠実で優しそうだ。私の荒れた手も治るのかな。
NJ「先ず手の様子を見たいから包帯取ってもらえる?」
うぅ…痛い。あんまり取りたくないけど仕方ない。
NJ「水疱が出来てる、これは痒そう。」
「もう搔きすぎて痛いです」
NJ「とにかく触らないこと、難しいかも知れないけど薬を塗ってれば治るから。あと、包帯も巻かない方がいい」
「でも…包帯ないと掻いちゃいます」
NJ「出来るだけ我慢して。あ、そうだ」
なにやらごそごそと戸棚を漁るナムジュン先生。見つけた未開封の綿手袋を私に差し出した。
NJ「これ、寝る時につけるといいよ。無意識に掻いてるだろうから」
じゃあ塗り薬持ってくるからちょっと待っててと言われ、また戸棚を漁り始める。
NJ「テヒョンア、軟膏そっち使ってる?」
TH「すいません、さっきの患者さんに使った時に戻し忘れてました」
どうやらもう1人皮膚科の先生がいて、名前はテヒョン先生と言うらしい。
TH「丁度今空いてるし手伝いますよ、ヒョン」
テヒョン先生とナムジュン先生の2人が薬を塗ってくれることになった。
TH「こんにちはAちゃん!俺はキム・テヒョン」
いつの間にかカルテを見ていた様で、名前を知られていた。本当に情報回るのって早いな。2人とも優しい手つきで薬を塗ってくれる。
NJ「Aの指は本当に細いなぁ、折れそうだ笑」
TH「他に痒いところある?」
「あ、この脇の下っていうか…」
あまりインナーを引っ張らないようにして、薬が付かないよう素早くガーゼを挟んで塗ってくれた。なんか全然嫌じゃないっていうか…何だろう、知らない人達なのに平気。
今までは病院の先生って苦手だったし、なんで個室で向かい合わなきゃならないのとか思ってたのに。でも此処の先生達は違う。
「ありがとうございました」
TH「どういたしましてー」
テヒョン先生は四角い口でニヒヒッと笑った。
NJ「なんかあったら直ぐ言ってくれ、あんまり搔くんじゃないぞ?」
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作者名:-snow- | 作成日時:2021年9月5日 22時