それはやっぱり君でした＊6＊Ninomiya

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涙が止まらなかった



視界がボヤけて彼が霞んじゃうのに

ちゃんと見ていたいのに



あ：…ﾋｯｸ…ｯｸ……



止まらない



フーッと息をはく音が聞こえて

見あげた先には大きなスクリーン



そして



“あいしてる”



後ろから押されるように

聞こえてた黄色い悲鳴も

耳が壊れちゃったみたいに聞こえなくなって



スクリーンから目が離せないでいると



ーあいしてる



ほら

それでも彼の声だけは聞こえる



涙でぐちゃくちゃの顔を彼に戻すと



大好きな彼が

優しく笑ってこっちを見てて



あ：ふ…うぅ〜…ﾋｯｸ…ふぇ〜



一瞬眉尻を下げて

困ったように笑うと



和：愛してる…



マイクを外してそう呟いた



もう…

このまま死んでもいいと思った



それは全然大袈裟じゃなくて

むしろ全然足りない



幸せで幸せで幸せで



震える手で涙を拭うけど

やっぱり止まらない



んふふって満足そうに笑った彼が

ゆっくり立ち上がると

ステージ裏から

大野さん

櫻井さん

相葉さん

松本さん

が出てきて彼の手をとる



ステージの中央へ移動すると

こっちを向いて親指をグッと突き立てる



そして

ニコニコ笑いながら一歩前にでた松本さんが



潤：よしっ！選択肢は２つ！



キャー



潤：やるかやらないか！



やるー！



潤：歌う？



歌うー！



潤：まだいけるの？



いけるー！



潤：大野さん、いけるみたいです！

大：君たちは一体どこにいきたいんだ！



キャー



大：じゃあもういっちょいっちゃう！？



キャー



大：よしいこう、WISH！



大歓声の中、本当のアンコールが始まった

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