それはやっぱり君でした＊6＊Ninomiya

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リ：それで？行くの？

あ：分かんない…

リ：はぁ？分かんないってあんたどこまでバカなの！？

あ：怒んないで…

リ：だって明日よね？

あ：うん

リ：なのにまだウジウジ悩んでるわけ…？

あ：…しょうがないじゃん

リ：あのね〜…会いたくないの？

あ：会いたいよ！でも…



アラフェスは明日に迫ってて

リイサもここで行かないのは大バカだって

だけど本当に行っていいものか…



だって未だに彼からの連絡はない



櫻井さんはあぁ言ってたけど

彼が私に会いたいって？

そんな夢みたいなことあるんだろうか



だいだい…

彼は私が会場にいたらなんて思うんだろう



最終日…

最前列…



そんなことを考えると

足がすくむ

勇気がでない



また“幸せになれよ”って言われたら

それこそ立ち上がれないよ



や、むしろ私なんかに気づかないか



あ：はぁ…

リ：あ〜うざっ！



チロリと私を睨んだリイサ



リ：そのチケット

あ：ん

リ：どんだけすごいか知ってる？

あ：………

リ：ずーっとファンクラブに入ってても嵐のチケットとるのは難しいんだって

あ：うん

リ：入れただけでラッキーなんだって

あ：うん

リ：自分がどんだけラッキーガールか自覚ある？



リイサを見ると真剣な顔で



リ：嵐の皆さんがわざわざそれを用意してくれたのも
ニノがまだあんたを思ってるっていうのも

あ：……

リ：奇跡でしょ？

あ：リイサ…

リ：奇跡はそう何度も起こらないよ
だから…後悔だけはしないで



そう言ってにっこり笑う



リ：幸せになりなさい

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