それはやっぱり君でした＊6＊Ninomiya

6-19＊S.side ページ19

名誉挽回したかったってのは本当だけど

なによりなんとかしたいって思ったから



櫻：ニノは今でもAちゃんを想ってるよ



いつかも言ったこのセリフ



いつかと同じように

心の底からそう思うよ



櫻：ちゃんと…想ってる…



伏せたままだったまつげがユラリとあがって



あ：…うそ



じわぁって涙がたまってる



櫻：嘘じゃないよ

あ：だって…俺には幸せにできないって…

櫻：うん

あ：もう…半年もたつし

櫻：そうだね

あ：それに…

櫻：26年だっけ？

あ：え？

櫻：26年、ニノを見てきたんでしょ？



ねっ？って覗きこむと小さく頷く



櫻：俺らでさえ敵わないわ

あ：そんなこと…

櫻：あるの！笑 ねぇ？

相：うん、あるある

潤：あのアマノジャクを26年も想い続けるなんて大したもんだよ

櫻：…だってよ？



ハハハッて笑ったら

かずくんは素直ですって

もうノロケにしか聞こえないわ笑




櫻：Aちゃん

あ：はい

櫻：俺らといる時はアマノジャクなニノがさ、言うんだわ
Aちゃんに会いたいって



Aちゃんがパチパチ瞬きするたびに

涙がこぼれそうになる



櫻：それって最強だと思わない？



いい加減自覚してよ

あなたはこんなにも思われてる



櫻：だからさ、今度はAちゃんが素直になって



そう言ってアラフェスのチケットを

Aちゃんに渡した

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