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幾分か柔らかくなった日差しは、とても暖かかった。
「___い___おい、ってば！緑谷！」
「えっ！あ、ごめ。何？切島くん？」
僕はぼーっとすることが多くなった。
彼女はどうして退学したんだろう。
彼女の家は引き払われて、無人のものになっていた。
先生も知らないらしい。
自分の教室の席について、椅子を後ろに引く。
机に顎をつけて、両腕も広げて机に載せて、全身の力を抜いた。
ブラブラと机からはみ出して揺れる手を細く開けた目で見ながら、僕は今日も時間を潰す。
机の冷たさが心地良かった。
目がさめると、外は既に薄暗く、授業をあのままで受けていたらしい。
しまったと頭を抱える僕の腕の下に一冊のノートが挟まれているのが見えた。
裏表紙を見ると丸い字で【麗日お茶子】と、書かれていた。
付箋の貼ってあるページを開くと、僕が堂々とサボったことを、先生が黙認した旨が書いてあった。
そして、
『デクくんAちゃんのことで大変だろうけど、無理しちゃダメだよ！』
と、あった。
ストン、と、心の中に何かが落ちた。
情けないことに、僕は縋ってしまったのだ。
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ハルキ(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。まだ経験の浅い時の作品なのに、わざわざコメントまでしていただき、光栄です。 (2017年1月25日 20時) (
レス) id: bbf3e98df8 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あれ、目から汁が……切なくてしょうがない (2017年1月25日 18時) (レス) id: dbebc16b4e (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - 七夜さん» コメントありがとうございます。何かこの作品で感じるものがあったようで少しホッとしました。励みになります！ (2016年11月19日 0時) (レス) id: bbf3e98df8 (このIDを非表示/違反報告)
七夜 - うう，，，涙が，，，，，，， (2016年11月19日 0時) (レス) id: 784983976f (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - ミズキさん» そんなこと言われたの初めてです！毎回、コメントくださり、本当にありがとうございます！いつも励みになってます！ (2016年11月15日 21時) (レス) id: bbf3e98df8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ | 作者ホームページ：
作成日時：2016年11月13日 18時
