友達の意味深な会話まとめ。

ドッペルゲンガー？ ページ48

「あ、風紀のいいんちょー。ドッペルゲンガーって知ってます？」


廊下で歩いていると、後輩から声をかけられた。


*＊*＊*＊*＊*＊*
あ、言うのがかなり遅れましたが、私は風紀委員会の委員長、かつクラスの副委員長であります。
クラスの委員長は、本作の『息抜き』にも、ちょくちょく出てきてる毒舌くんですね。
*＊*＊*＊*＊*＊*


「ドッペルゲンガーって、あのドッペルゲンガー？都市伝説の、自分とそっくりなヤツ？」


逆にそれ以外何があるの？


「そです。アレって、会ったら、死んじゃうんですよね？」


なんで、そんなこと聞くんだろ？


「まぁ、どっちも死んじゃったり、本物の方が死んじゃったり、あと消えたりとか？」


「ん〜、マジすか...。」


「なんかあったの？」


しばらく逡巡していたが、

耳の後ろを軽く掻きながら、その後輩ちゃんが困ったように言った。


「俺、自分のドッペルゲンガー...と思われるヤツに会っちゃたんですけど、この通り何もないもんで...。
俺がドッペルゲンガーだったのかなって。
向こうこっち見て逃げてったし。
しかもそのまま車に撥ねられてお釈迦ですよ。」


返す言葉も無いので、黙っていると、


変なこと言ってすみません、


ボソッと喋ったかと思うと、逃げるように去って行った。



...不思議なことに、私自身、後輩の顔が思い出せない。

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