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屋上の時間 ページ12

ある昼下がり、今日は珍しく屋上が開いていたので、クラスのみんなで使おう、という話になった。


女の子は女の子で、男の子は男の子でそれぞれ集まって話していた。


ふと、太陽が翳ったので、空を見上げると、雲ひとつない空が広がっていた。


しかし、誰一人として、私と同じように空を見上げる者がいなかったので、

私の思い違いだ、

そう思って、また話に戻った。


しかし、それが何回か起きることに気がついた。


且つ、30分しかないはずの休み時間がいつまでも終わらない。


流石におかしいと感じたのか、屋上はざわつき始めた。


「ねえ、ちょっと、私の時計動いてないんだけど」

「あ?...え本当だ。」

「俺のも動いてないわ〜」

「私のも!」


続々と声が上がる。


「じゃあ、俺たち全員サボりか?」


その一言で、うわーっ!

と急いで屋上のドアから出ようとしていた男子の動きが止まった。


ゆっくり振り返る。


「あ、開かない。」


男子全員で、

何度も試みたが、扉はビクともしなかった。


そんな時、また日が陰る。


その瞬間、私の時計も、彼らの時計も動き出した。


私は直感して、


「今だ!ドアを開けろ!走れ!!」


と、叫んでいた。


無事に全員が戻って来ることができた。


それと同時にチャイムが鳴り、慌てて教室に戻るも、

私たちは全員遅刻、ということで、お叱りを受けた。


未だに、あれがなんだったかはわからない。


しかし、ちょっとした神隠しにあったのは確かだ。


私のクラスメイト達全員が記憶しているのだから。

バス停→←一人雨



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ハルキ(プロフ) - ましろ(仮)さん» 楽しんでいただけて、何よりです!えーっと、間違いと取られてしまっても仕方がないのですが、何分、田舎暮らしのもので、変なところ訛ってるんですね。すみません、わかりにくくて...。これからも頑張ります! (2016年10月15日 19時) (レス) id: bbf3e98df8 (このIDを非表示/違反報告)
ましろ(仮) - めっちゃ面白い!(゚∀゚) あ、『守護者』ってやつの「やっば、あと少しで授業じゃ!!って授業じゃん!!なのでは…間違っていたらすみません!とても面白いです(*´ω`*) (2016年10月15日 17時) (レス) id: 34b669008b (このIDを非表示/違反報告)
オロチ三兄弟+エンマらぶ(プロフ) - あぁ。よかつたね0の意味がやっとわかりました!! (2016年8月11日 20時) (レス) id: 3118c2103e (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - あいす。さん» 作品の説明欄にも載せましたが、そちらに解説コーナーを開設いたしました。そちらへどうぞ。 (2016年8月11日 18時) (レス) id: bbf3e98df8 (このIDを非表示/違反報告)
あいす。(プロフ) - すごいです!!ところで1番最初のお話の解釈お願いできますか?汗 (2016年8月10日 13時) (レス) id: d69731b068 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハルキ | 作成日時:2016年6月19日 15時

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