日向の告白。 ページ1
私には、最近、大きな悩みの種がある。
ダダダダダ
ガラッ
「A〜!!!」
...ホラ、きた。
「何?日向クン?」
「ゴメン!今日も、ノート見せてくれない!?」
バチンと、音を立てて手を合わる彼に溜息をつく。
周りから、また変な目で見られる...。
ああ、やだなぁ。
なんでこの子私のとこ来るんだろ。
東京への遠征だかなんだか知らないけど、なんで私に頼るわけ?
谷地さんにだって、頼めるじゃない...。
「ハイハイ、で?なんの教科ですかね〜?」
「理科!!!!」
全く悪びれる様子もない彼に、さらに溜息をつく。
「あ、そ。じゃあ、今日の放課後までには返してね。」
「もっちろん!!!」
本当にわかってんのかな。
〜放課後〜
遅い。
遅い。
「遅いいいいいい!!!」
教室内に私の声が響き渡る。
だが、此処には私しかいないから大丈夫ダヨ!
でもさ、しょうがないんだよ。
日向が返しに来ないんだもん。
確かにね、私も委員会あったよ。
タイミングなかったのわかるよ。
さあ、時計を見てみましょう!
今の時間は....
『19時』
はぁあああ!?
夏だから、まだ明るいけど、十分遅いわ!!
『19時半』
....しょうがない。
諦めた。
もう帰ろう。
そう決めて、席を立った時、
教室の扉が開いた。
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作者名:ハルキ | 作者ホームページ:
作成日時:2016年6月13日 22時