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彼女が雄英の教師になった理由、それは、ヴィランを殺してしまったことにあった。
それ以来、「自分は人殺しだ。」「幸福になることは許されない。」そんな思いが綴られていた。
途中から、ちらほらと俺の名前が出てきていた。
途中から、最後の一ページに至るまで。
最後の数ページ、破り去られていたそのページはとうに捨てられてしまったのだろうか。
ああ、考えるだけ無駄だろう。
もし、あそこにページが存在していたとして、
きっと俺は、答え合わせなど出来はしない。
俺にできるのは、
彼女の感情が、激しく著されていたその手記から、
彼女の作り物めいた表情の意味を、態度を、
________全ての事象を、
繋げて、一つの、未完成な輪を作ることだけ。
俺は一箇所だけ奇妙に開いたそこに、自身の感情を当てはめてみた。
するとそれらは互いに共鳴しあって、形容しがたい音色を導く。
それは、僕がずっと抱えていた音色だった。
それは、幸福な音色に聞こえるかもしれない。
それは、悲壮な音色に聞こえるかもしれない。
しかし、僕の場合は、決して二度と聞くことの叶わない、その音色がひどく恋しかった。
つ、と目尻から頬にかけて、生温い液体が流れる。
「A、先生。...僕に、恋を、」
その先は言葉にならなかった。
僕はその日、初めて恋をして、初めて恋を失った。
きっと僕は、今日、この日のことを、これから先も忘れることはないだろう。
END.
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ハルキ(プロフ) - 雛桜さん、今回も温かいコメント本当にありがとうございます！返信遅れてすみませんでした...。次回作も、ご期待に添えるよう頑張ります (｀・ω・´) (2017年1月21日 15時) (
レス) id: bbf3e98df8 (このIDを非表示/違反報告)
雛桜 - 今回も見ました!!ほんっとにハルキさんの作品は面白いです!!貴方の作風ほんっと大好きです!!これからも頑張って下さい!(*´∇｀*) (2017年1月19日 23時) (レス) id: 022154d35a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月14日 16時
