伝えたいのに伝わらなくて (ページ8)

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久し振りの景色ページ8

私は、懐かしい所に来ていた。

全然変わってない。私が暮らしていた時から。

本当のお兄ちゃんがいる、場所。お兄ちゃんの"ような"存在の人は、違う所にいるけれど。

その二人はもちろん、その仲間の人達にも、たくさん生き抜くすべを教えて貰った。

でも、そんなお兄ちゃん達と、もう随分前に離れてた。

何処にいるのかもわからなかった。けれど、噂を聞きつけてやって来た。

皆の名前だけを頼りに。

_____無名街_____

そこは錆びれていて、ぼろぼろの服を纏った人ばかりで

家だって皆で建てた仮住まいのような物。

身よりのない者、訳があって身を隠す者。

そんな人達が集まった、街。

でも私にとって何より大切な、"家族"がいる場所。

ここには守護神がいる___

RUDEBOYS。

ここでは皆が家族。家族に手を出す事は許されない。

家族以外の人間が入ってきたら、一瞬で刈る。

けれど、

RUDEに唯一、外の人間だったけれど、家族と認められた人もいる。

その人にも会いにいかなきゃね。

貴「久し振りだな……元気にしてるかな。」

「タケシお兄ちゃん。それから、皆。」