君を愛し続けたい (ページ8)

今日:58 hit、昨日:9 hit、合計:27,419 hit

おかしくなったページ8

次の日私は目を覚まして布団の上で寝ているのが分かった

スカラマシュが私を抱き締めて寝ていたが

最初に起きていたようで私の頭を撫でていた

起きた私を見ておはようと言った

『おはよう、スカラマシュ。いつの間に私寝てた？』

放浪者「寝てたからここにいるんだよ。」

『そっか…あはは。』

放浪者「アリア。」

なに？と返事をするとスカラマシュは私にキスをしてきた

私が驚いていると私の顔を見てスカラマシュが笑った

なんで笑うの！！と言うとスカラマシュがすごくバカみたいな顔してたと返された

失礼だよものすごく！！

これが世にいうおはようのキスってやつ？

スカラマシュは私の額に自分の額を押し付けて目を閉じた

私も応じて目を閉じた

なんかあったかい気分になる…

うわ…寝ちゃいそう…

放浪者「アリア。」

『なに？スカラマシュ。』

放浪者「好きだ。」

『私も好き…』

なにこの新手のイチャイチャの仕方

私の読んだ本にはこんな場面ないよ！？

スカラマシュ自身こっちの方が落ち着くのかな

私が目を開けるとスカラマシュと目が合った

『スカラマシュ今日やけに優しいね。』

放浪者「それは僕がいつもアリアを強引にものにしようとする野蛮人に見えたってことかな。」

『うん！』

放浪者「締め上げるよお前。」

なんか今日のスカラマシュめちゃくちゃ優しい

そのあと私たちは起きて

冒険者協会で依頼をこなして一日を過ごした

そしてまた家にいる状態なのだが

スカラマシュが異様に私に優しくなった

なんでこんなに優しくなったんだろう

嫌じゃないけどびっくりしてる

『スカラマシュなんかあったの？本当に今日めちゃくちゃ優しいんだけど。』

放浪者「実はアリアの過去を勝手に見てしまったんだ。すまなかったね。」

『急に気を遣わせちゃったみたいだね…
いつも通りでいいんだよ、スカラマシュ。
私は今スカラマシュに出会えて変われたんだから。』

これは事実だと思う

彼に出会うまでの私はただの人間を演じる人形だった

彼に出会ってから私は心というものを持っていることに気づけた

スカラマシュには本当に感謝している

私が笑うとスカラマシュは私の顔を見て安心した笑みを浮かべた

あーやっぱり私気を遣わせちゃったみたい

明日の朝早くにスカラマシュに気づかれないように出てプレゼントをしようかな

服とか髪飾りとかのお礼したいんだよね

貰いっぱなしなのすごく気持ち悪いから

と計画を立てていた私であった