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とらわれる必要性 ページ32

スカラマシュに不意にそんなことを言われてしまった

私の夢を見てあまりにも現実的で過去の話すぎたがために

スカラマシュは世界樹で調べてきてくれたんだろう

私が目を覚ましてから何もかも空っぽだった原因は

そういうショックがあったからだと理解できた

こんな話、神子もお母さんも将軍もできるわけがない

ましてや将軍は余分なことは言わない


放浪者「ここで一つ分かったことが雷神直々にその村に来て君を回収して修復したことだ。
もし君のことをどうでもいい存在と思っていたならここまではしなかったはずさ。」

『お母さん…』


私たちは人形だが燃えないわけじゃない

体温はないから人を温めることはできない

だから燃やそうと思えば簡単に燃えるのが現実

もう夢のようなことにはなりたくない


放浪者「僕が悪かった。調べ物なんてしなければ知ろうとしなければ君をそんな顔にはさせなかったんだ。」

『私が知りたいって言ったことだし、なんで最初空っぽだったんだろうなって疑問も残ってたから。
知れてよかったって思ってるよ?本当だよ!?』


そう言うとスカラマシュは私を優しく抱き締めた

スカラマシュの体温はないに等しい

私も体温はない

だから寒いとか暑いとか気にしないでいられる

これだからと苦労したことはないので気にもとめてない

昔の私がそういう感じに一回目の人生を終わらせていたのであれば

二回目は同じようなことにならないように

しっかり人間だと隠し通さなくてはならない

でも昔よりかは私たち人間じゃない者への理解はあるのであんな風にはならない

出ていった後スカラマシュは自分の事のように真っ青な顔をして帰ってきた

私のことなのに真っ青になって

逆に謝るのは私の方なのに

スカラマシュがあんな顔をする必要はないのに


放浪者「アリアになにかあるとすごく落ち着いていられなくなる。苦しくなるんだ。だから僕が絶対に守ってやる。」

『私も同じだよ。スカラマシュが傷ついているとすごく苦しい。』

放浪者「これは過去の出来事として過ごすしかない。今は二度目の人生なんだ。アクアに影響を与えないようにしなくてはならない。」

『アクアだけは苦しまずに育ってほしい。』

放浪者「僕とアリアの子なんだ。絶対に僕らのように苦しんで育つことはない。」


スカラマシュ自信満々だ

いつまでも過去にとらわれてはならない

私は切り替えることにした

二度目は楽しくいかないと

お母さんの思いを仇にしないように

育児と冒険者→←実験 〜放浪者目線〜


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設定タグ:原神 , 放浪者 , スカラマシュ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:アクアリウム | 作成日時:2023年3月20日 8時

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