家族 ページ28
ナヒーダと別れて家へと帰ってきた
小屋だと思っていた家がまさか一軒家にされてそれをお祝いだと言うナヒーダ
神様ってモラがないんじゃなかったっけ…
どこで購入して渡したんだか分からない…
アクアをベットに寝かせてアクアの頭を撫でた
可愛いなぁ、赤子って。
放浪者「あのティナリと言った人とは僕と会う前からの付き合いだったかい?」
『うん。ティナリさんは良い人だよ。』
放浪者「アリアが取り繕ってることも知っていたんだ。」
『話したことがあったんだ。
何に対しても一生懸命になれなくてなぜ泣くのか、笑うのか、楽しいのか、嬉しいのか。
本当に空っぽだったから。』
スカラマシュは考え込んだ後納得したのかふーんと返した
とりにきそうだとスカラマシュがボソッと言った
とりにきそう?なにを?
私たちの家に泥棒しに来るってこと?
『とりにきそうって?』
放浪者「もう何度かとりにきて失敗してるから気にする必要はない。」
どゆこと?それって。
スカラマシュはアリアが分かるには1000年以上早いことだと意地悪な顔をして言った
そんなに理解しちゃいけないことなのかねこれ!
強盗に入ってきてるなら言うべきだよ!?←誤解
最近寝ずに本の内容を詰め込んでたから頭が重たい気がする
放浪者「アリア、眠たいかい?」
『うん。ちょっと頭重たいかも。』
放浪者「寝るといい。アクアのことは気にしなくていい。泣いたら僕が対応する。」
『ありがとう、じゃあお言葉に甘えておやすみなさーい!』
布団を敷いて寝る体勢に入った
するとスカラマシュが近くまで来て私の頭を撫でた
私は子供じゃない!と言うとスカラマシュは笑っている
スカラマシュは私の額にキスをした
放浪者「おやすみ。アリア。」
『うん。おやすみ。』
私が目を閉じるとスカラマシュがずっと近くにいる感じがして安心した
スカラマシュの手を握って私は眠りに落ちた
スカラマシュは私が眠りに落ちるまでずっと手を握っていてくれた
そういえばティナリさんとスカラマシュってなんの会話をしてたのか聞けなかったな…
聞いちゃいけないことでも話してたのかな
私はまだ知らなかった
いや、知ったような気分でいただけかもしれない
まだ私には最大の秘密を抱えていることを。
それに気づくのが私ではなくスカラマシュであることを
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作者名:アクアリウム | 作成日時:2023年3月20日 8時