日本酒3 ページ9
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延々と日本酒を飲み続け、かなり酔いが回った頃。
私はべろべろになったシャンクスさんをどうするか頭を悩ませていた。
楽しく会話はしているが一人で帰すのは危ないくらい酔っているし、かと言って私が支えながらタクシーに乗り込ませられそうにもない。
どうしようか考えているとシャンクスさんの携帯が鳴った。
「なんだ〜？楽しく飲んでるんだから邪魔すんなよ」
と電話に出たシャンクスさんは相手の話を聞きながらどんどん眉間にシワを寄せて不機嫌になっていく。
仕事で悪いことでもあったか、はたまたベックさんとやらに小言でも言われてるのか。
表情豊かなシャンクスさんをぼーっと眺めていると急に慌て出した。
「……何かありましたか？」
ちらっと私を見たシャンクスさんに聞くと、電話の相手が“女といるのか？！”と騒ぐ声が聞こえた。
小声で聞いたつもりだったけど、電話のお相手は地獄耳かな？
「まだ何も……いや、違うって！！」
頬杖をついてチラチラとこちらを見てくるシャンクスさんをぼーっと眺める。
言い争いながらも酒を飲む手を止めないのは流石と言うべきだろうか。
「大丈夫だから来るな！」
「シャンクスさんめちゃくちゃ酔ってるんだから迎えに来てもらった方が良いですよ」
「いや酔ってない」
「酔っぱらいはみんなそう言うんです」
電話のお相手がシャンクスさんと付き合いの深い方だと推測した私は迎えに来てもらうべく、さっきよりも大きめの声でシャンクスさんに話しかける。
「Aちゃん」
真剣な声で私の名を呼んだシャンクスさんに思わず固まる。
わーわー騒がしかった電話のお相手もシーンとしてしまった。
常連のおじさん達がいつも通りワイワイ飲んでいる声が遠くに聞こえるようだった。
『もうとっくにベックが向かってる』
電話から聞こえてきた声にシャンクスさんがピシッと固まった。
「よし、今のうちに帰ろう」
ハッとしたシャンクスさんはすぐに電話を切った。
「何でそんなに迎えに来てもらうの嫌なんですか？」
「ベックに捕まったら飲み過ぎだってまたうるさく言われるに決まってる」
「でもさっきお手洗い行った時のふらつき方はヤバイやつでしたけど」
「可愛い子と楽しく飲んだあとにベックの小言なんて聞いたら興醒めだ」
「そこまで酔ってなかったらわざわざ迎えになんか来ねぇよ」
上から聞こえてきた低い声にまたしてもシャンクスさんがピシッと固まった。
「ベック！！」
ラスボスの登場だ。
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ちょこ(プロフ) - きちさん» 嬉しいです！こちらこそコメント頂けて幸せになりました(^^) (2022年9月1日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - シャンクスはもちろんのこと、ifストーリーのベックマンも最高でした、、めちゃくちゃニヤけて悶えました、、ベックのお話あんまりないので尚更で、、！幸せをありがとうございます！！！ (2022年9月1日 1時) (レス) @page50 id: 106dc987a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ぷーさん» イケメンすぎましたか(笑)そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年8月23日 16時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー - え？？シャンクスイケメンすぎん？？？？てなりましたw最高です！ (2022年8月23日 4時) (レス) id: 1a24521b43 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - あさん» 楽しんで頂けたようで何よりです(^^) (2022年8月17日 9時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年2月5日 21時
