やらかした【side S】 ページ33
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目が覚めると自宅のソファにいた。
Aちゃんと楽しく日本酒を飲んで、ベックが店に来て、タクシーに乗ったAちゃんを見送った所までは記憶にある。
身体が痛いのはソファで寝たからか、はたまたベックに雑に扱われたか。
……後者の影響が大きそうだ。
起き上がると頭に鈍く響いた痛みに“やらかした”以外の言葉が見当たらない。
Aちゃんはタクシーで無事に帰っただろうから問題ない。
問題なのはどう考えても俺だ。
「起きたか」
リビングに入ってくるなり不機嫌な様子を隠しもしないベックに思わず顔が引きつる。
「……頭が痛い」
「自業自得だ」
「身体が痛い」
「鈍ってるんじゃないのか」
「家まで連れ帰ってくれたんだから最後まで面倒見ろよ」
「寝るならベッドに行けと声はかけた」
「……」
「あんたがそこで寝るなら俺がベッド借りるからなって許可も取った」
「……」
全く覚えていない会話を何とか思い出そうとしても頭と身体の痛みがそれを邪魔する。
「あんたが適当に返事しながらそこで寝落ちてくれたおかげで俺は良質な睡眠が取れたよ」
俺を鼻で笑いながらコーヒーを飲むベックが腹立たしくてしょうがない。
全く思い出せないが、全て事実なんだろう。
「あ〜〜〜頭痛い〜〜〜〜」
「昼前には打ち合わせに出るの忘れてないだろうな？」
「………」
完璧に忘れていた。
「おい、さっさと風呂にでも入って頭冷やしてこい」
ベックが呆れたように小言を言い続けるので痛む身体を何とか動かして風呂場へ向かった。
二日酔いで苦しくても、仕事はしなければ。
「はぁ、飲みすぎたなぁ」
風呂から出ても痛む頭を抱えながらリビングへ戻ると、買い置きのインスタント味噌汁が用意されていた。
「いい加減学習しろよ、飲む度に二日酔いで苦しむの馬鹿らしいだろ」
「飲んでるときはめちゃくちゃ楽しいし今日はいけると思っちまうんだよなぁ」
「それで毎回ダメなんだからもう諦めろっつってんだよ」
湯を入れてよく混ぜてから味噌汁を一口啜る。
「うぁ〜〜〜〜うまぁ〜〜〜〜〜〜〜〜」
「あんたより年下のあの子はちゃんとセーブしながら飲めてんのに、何であんたはそんな簡単なことが出来ないんだろうな」
「目の前に良い女がいて酒が進まない方がおかしいだろうが」
「そんなんでいざって時抱けんのか？」
「余計なお世話だよ」
本当にこいつは頭が良いから口が達者で困る。
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ちょこ(プロフ) - きちさん» 嬉しいです！こちらこそコメント頂けて幸せになりました(^^) (2022年9月1日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
きち(プロフ) - シャンクスはもちろんのこと、ifストーリーのベックマンも最高でした、、めちゃくちゃニヤけて悶えました、、ベックのお話あんまりないので尚更で、、！幸せをありがとうございます！！！ (2022年9月1日 1時) (レス) @page50 id: 106dc987a3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ぷーさん» イケメンすぎましたか(笑)そう言っていただけて嬉しいです！ (2022年8月23日 16時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぷー - え？？シャンクスイケメンすぎん？？？？てなりましたw最高です！ (2022年8月23日 4時) (レス) id: 1a24521b43 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - あさん» 楽しんで頂けたようで何よりです(^^) (2022年8月17日 9時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年2月5日 21時
