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「何をしている」
「あ、ミホークさん」
「よお、昼寝はもう良いのか？」
砂浜で棒倒しをして遊んでいると、ミホークさんが現れた。
シャンクスの話ではミホークさんは散歩に行った私達を見送ったあと島の奥へ入っていき昼寝してるから、戻ってくるまでのんびりしようということになったのだった。
「お前もやるか？」
「やらん」
不機嫌そうに棒倒しの山を一瞥したミホークさんに苦笑いしながら、砂を掻き分ける。
「これもう無理だろ……あっ」
「はい、シャンクスの負け」
「もう一回！」
「ミホークさん戻ってきたから終了です〜」
シャンクスが砂を少し掻き分け始めたところで棒が倒れたので何度目かの棒倒しゲームは終了した。
ミホークさんの視線が痛いので棒倒しを続けたがるシャンクスを促し、さっさと手合わせを再開させた。
目は口ほどに物を言うとは、よく言ったもんだ。
これだから先人の言うことは馬鹿にできない。
何はともあれ、ミホークさんにとってシャンクスとの手合わせは良い時間となったらしい。
日が暮れ始めても終わる気配のないそれをじっと眺めていると、何とも言えない気持ちが込み上げてきて伸ばしていた足をぎゅっと抱え込む。
彼らのことを知れば知るほど私とは生きる世界が違うのだと思い知らされるのに、どうしようもなく惹かれていく。
女として隣に立ちたいとか愛されたいだなんて思ってはいないが、憧れが少しずつ愛しさに変わっていくのは感じていた。
ただ、どう考えたって本気で誰かを愛したこともなければ愛されたこともない私が好きになって良い相手ではないのは分かる。
この世界で海賊を愛すということはそれ相応の覚悟が必要で、今を生きることに精一杯な私にはそんな余裕はないのだ。
人のことをよく見ている彼らはすぐに気付いてしまうだろうが、私がこの気持ちを伝える気が一ミリもないということも分かってくれるだろう。
こんなにも色んな景色を見せてもらって、危険なことから守ってもらって、とても幸せな日々を過ごしている。
こんな風に傍で笑いあえる一分一秒を大切にしたい。
それ以上望むものは本当に何もないのだ。
「A〜！」
打ち合いをやめたらしいシャンクスの呼びかけに返事をすると手招きされた。
近付くと帰ろうとするミホークさんを一緒に引き留めてくれと言うので、早く宴始めれば？と答えるとミホークさんはシャンクスに肩を組まれ連行されて行った。
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (2023年5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (2023年4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
