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散歩しながら鷹の目との今までの激闘の話をすると、Aは驚いたり笑ったりくるくると表情を変えながら楽しそうに聞いてくれた。
「なぁ、Aは鷹の目をどう思う？」
話が一段落したところでそう問えばAは真剣に悩みだした。
「皆よりは冷たい人かな……でも、根は優しくて面倒見が良さそう」
あと目つきが怖い、と苦笑いで付け足したAに思わず吹き出した。
「あいつの鋭い目、鷹みたいだろ？」
「通り名ってそんな理由でつけられるの……？」
「俺だって赤髪って呼ばれてる」
「はっ、そうだった！！」
「お尋ね者だから誰が見ても分かるような通り名が付けられるんだろうなぁ」
「……そっか、シャンクスは船長だもんね」
「ああ」
立ち止まったAがじっと俺の髪を見つめているのを感じる。
「でも、シャンクスの髪の色は手配書よりずっと赤くて綺麗だよ。
今もほら……光に照らされてキラキラ輝いてて、太陽みたい」
眩しそうに目を細め俺の髪を見つめるAに心があたたかくなる。
「シャンクスが太陽なら、ベックさんや赤髪海賊団の皆は向日葵だね」
「向日葵？」
「花言葉は憧れや情熱、あなただけを見つめる。
太陽に向かって花の向きを変えるから、そう名付けられたらしいよ。
赤髪海賊団にぴったり！」
Aの笑顔こそ向日葵のように愛らしくて、見ているだけで元気にさせてくれる。
そんな彼女の太陽も俺であれば良いのにと無意識に思わずにはいられなかった。
だが、実際のところはAが太陽でそれを見つめる向日葵が俺なのだ。
どうしたってAを目で追ってしまうし、いつも隣にいて笑っていて欲しい。
Aが、好きだ。
自ら提案した約束とはいえ大事にしているAに知らぬ間に勝手に手を出されて、本当は狂いそうなくらい鷹の目に嫉妬していた。
Aの細い首に咲いた一つの紅い華が何故俺が付けたものではないのだ、と。
とっくにAを好きになっていることを認めたくなくて戒めていたはずだが、ここまで独占欲が露になってしまってはもう意味がない。
自分に向けられる好意に鈍感なAは俺以外からの視線にも気付いてすらいないだろうが、俺の気持ちはベック達にはとっくに筒抜けだろう。
それでも、Aの幸せのためにこの想いを告げることは出来ないと思った。
結局のところ、Aの前では良い人でいたいし、海賊らしく残酷で酷い男だと思われたくないのだ。
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (2023年5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (2023年4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
