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「シャンクスの、お友達……ですか？」
怯えながらもまっすぐ俺の瞳を見つめ“赤髪”の名を口にした目の前の小さな人間を見下ろす。
奴の仲間は赤髪をお頭と呼んでいたはずだがあの男とこの小さな人間はどのような関係だろうかと探っていると、俺の腹が鳴った。
きょとんとした顔で俺を見つめた後、恐る恐る箱を取り出した。
「よ、良かったらどうぞ……」
おにぎり、食べかけですけど……と小さな声で気まずそうに言うと箱の蓋を開け中身を見せてきた。
中には俺が一口で食べれそうな小さなおにぎりがいくつか敷き詰められていて、目の前の人間は小さな手でそのうちの1つを手に取ると一口噛った。
「毒とか入ってないです、美味しいおにぎりです」
ごくんと飲み込みそう言う姿を見て、しばらく観察して大丈夫だと判断した俺は箱から1つおにぎりを取って食べた。
俺が飲み込んだのを見て全部どうぞ、と箱を差し出したのでありがたく受け取り小さな人間の目の前にドカッと座った。
小さな人間はビクッと身体を震わせたものの、俺が大人しくおにぎりを食べる姿を見てどこかホッとしたようだった。
チラチラと俺を見ながらも動くことはせずカメラと本を抱える姿を、俺は観察した。
短く切り揃えられた黒髪に丸っこい黒い瞳、幼さの残る中性的な顔立ち、小さな手や細い足首。
子供かと思ったがそれにしては言葉遣いが丁寧だし、大の男では有り得ない高い声。
胸はないが恐らく女であると判断した。
「お前は赤髪の女か？」
「……えっ？！」
「お前は戦える人間ではないだろう」
料理人や医者のような非戦闘員という可能性はゼロではないが、赤髪の船で全く戦えない人間がいるはずがない。
「……シャンクスの、女ではないです」
それっきり口を閉ざした女の伏せた瞳に影が落ちた。
「旨かった、礼を言う」
「……お茶飲みますか？」
「……すまない」
水筒を手渡されありがたく貰う。
まっすぐ俺を見つめてきたので首を傾げながら何だ？と問えば、恐る恐る口を開き赤髪の友達じゃないのかともう一度聞いてきた。
「友ではないが、奴が腕を失うまでは何度か死闘したことはある」
「……あなたは、鷹の目さん？」
頷けば女は僅かに表情を崩し身体の緊張を少し解いた。
「初めまして、Aです。
シャンクスに暴漢から助けてもらって、今は少しだけ居候させてもらってます」
Aと名乗った小さな人間は丁寧にお辞儀した。
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (2023年5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (2023年4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
