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「Aくんだ！」
「ん？」
可愛らしい声に名前を呼ばれ振り返ると、数日前に出会ったサラちゃんがいた。
「サラちゃん」
「ねぇ、もうサラのとこには来てくれないの？」
「ぐっ」
悲しげな瞳で見上げてくるサラちゃんはまだ幼い少女だというのに、とんだ小悪魔だった。
「そろそろ行きたいねって話してたんだよ」
「本当に？」
「本当だよ〜」
ね？と振り返ると一緒に歩いていたヤソップさんとドクターが笑顔で頷いた。
「サラ、その人だあれ？」
後ろから恐る恐る声をかけてきた女の子にサラちゃんが私を紹介した。
「初めまして、Aです」
「……Aくんは海賊なの？」
「違うけど、今は少しだけ一緒にいるんだ」
「恐くないの？」
「僕がお世話になってるみんなは優しいよ。この街の人に乱暴したりしてないでしょ？」
「……うん」
「ねぇ、Aくんも一緒に遊ぼう？」
「……わたしもAくんと遊びたい」
この街の広場は小さな子供達の遊び場になっているらしく、周辺の店の人が見守っているらしい。
「ってことなんだけど、良いかな？」
「おう」
「ここから離れるなよ」
「そこの店にいるから何かあったらすぐ言えよ」
「はーい」
酒場に入っていく二人を見送りサラちゃんとお友達のリコちゃんに向き合うと、何して遊ぶ？と笑顔で問いかけたのだった。
「……どういう状況だ？」
「えーっと」
「Aくん、手止まってるよ」
「あ、ごめんね」
素早く手を動かし髪を整えると、女の子は嬉しそうにありがとう！っと言って飴玉をくれたので受け取ると手を振って去っていった。
「サラちゃんとリコちゃんの髪を結って遊んでたら何か集まってきちゃって……」
「それは？」
「Aくんは甘いもの好きだから、髪やってほしかったらお菓子と交換だよってサラが言ったの」
シャンクスに説明すると、サラちゃんはリコちゃんの目の前に転がっているお菓子と自分の髪を指差した。
ちなみに二人はお揃いの髪型で私の両隣に座っている。
「サラ達がAくんと遊ぶ時間ゆずってあげたんだからタイカを支払うのはトーゼンでしょ」
「サラちゃん本当に子供？」
「サラはそういうとこしっかりしてるから」
「菓子屋を開いたらすぐ有名になりそうだな」
驚くシャンクスに笑いながら同意した。
「Aくん、次の子が待ってるよ」
「あ、はい」
「尻にしかれてるなぁ」
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (2023年4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
