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「私と比べられてもねぇ……」
「俺の船にいる以上は慣れてもらわないと」
「皆さん苦労しますね」
「「「分かってくれて嬉しいよ」」」
俺達を見てクスクス笑うAは楽しそうだった。
「私と皆の違いは、戦地で命のやり取りを経験していないこと。
皆とはシャンクスに対する強さの感じ方が違うのは当たり前じゃない。
本気でどちらかの命がかかってる打ち合いだったら、私だってあんな冷静に眺めてられないよ」
「何考えてたんだ？」
「私には早すぎて全然分からなかったけど、二人の一挙手一投足や視線の動きまで把握できたらもっと楽しいだろうなって」
「へぇ」
「後は……もし仮に私が戦う術を持っていたなら、自分に盗めるスキルがあるかを考えながら見てたかも」
「なるほど」
「Aがそこまで考えられるのに、お前達は震えてただけか？」
ベックの言葉に肩を揺らした船員が何人かいる。
「二人とも凄く身軽だから背中に羽が付いてるのかと思っちゃった」
そんな船員をちらりと見て、雰囲気を変えるようにおどけながらそう言ったAにまた笑いが起きる。
「羽ってまたメルヘンだな」
「似合わねぇ〜！」
ゲラゲラ笑う奴らを鷹の目が不愉快そうに一瞥してから、俺の酒を勝手に飲み始めた。
「あっ、おい！お前の酒はそっちにあるだろ？！」
「空だ」
「貰ってきてあげますよ」
「わざわざAがいく必要はない！」
「えぇ……じゃあシャンクスのお酒分けてあげなよ」
「ぐっ……」
「というか、そんなに飲んでて大丈夫なの？」
「何が？」
「後でまた続きやるでしょ？」
本気で食事休憩のために中断したと思ってるAに苦笑いしながら、確かにもう少し身体を動かしたい気分だと思って鷹の目を見ると無言で酒を飲み続けていた。
その気がなければとっくに帰っているだろうから、奴はもう少し付き合ってくれるらしい。
「酔ってても俺は強いぞ？」
「偉そうに良く言うよ」
「頭がフラフラしてて舐められるのは俺達なんだぞ」
「強いことは否定されないなら大丈夫か」
「ハッキリ言うなぁ」
Aのこういうところが俺達は好きだ。
本気でそう思ったことを口にするAと話すのは素でいられるのでとても楽なのだ。
「うっかり加減を間違えても困るしな……A、少し散歩に付き合ってくれないか？」
「うん、いいよ」
Aは誘いに乗ると、差し出した俺の手を取って立ち上がった。
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ちょこ(プロフ) - kaito11さん» ありがとうございます！引き続き続編もよろしくお願い致します！ (5月6日 22時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
kaito11 - この作品大好きです！これからも更新楽しみにしています！ (2023年4月28日 18時) (レス) @page50 id: a5ae7a5cae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - NATSUさん» いつもありがとうございます！ (2023年4月15日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
NATSU(プロフ) - 続きがとても楽しみです。 (2023年4月14日 22時) (レス) @page45 id: 01b4412dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» 初めまして、大好きと言って頂けて本当に嬉しいです。更新の励みになりました！ (2023年2月27日 21時) (レス) @page28 id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年12月18日 19時
