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体操選手に食いついたお頭がしつこく質問するのを丁寧に一つ一つ答えていくA。
Aは異世界からトリップしてきたのだとお頭から聞いてはいるが、あまりにも馴染みすぎていてこういう話の違いでそういえば……と思い出すことが多い。
一通り説明し終わったらしいAにこれまたしつこく見張り台に登ってみないかと誘うお頭に押されぎみの姿を見て、これはもうダメだと思って口を開いた。
「興味があるなら今のうちに登ってみろ。
天候も安定してるし海にヤバそうな生き物も見当たらない。
万が一があっても俺たちが何とかする」
俺の言葉に対照的な反応をした二人を見てるのは意外と飽きないな、と思ってしまっている自分に内心苦笑いした。
「ほら、行こう！」
「えぇ……
……じゃ、じゃあ一回だけ」
「やっぱり登ってみたいんじゃないか」
「……一人じゃ出来なくても誰かに助けてもらって出来るなら、色んな経験出来るし良いでしょう？」
お頭に笑われながら正論で返すAは思ってたよりかなり好奇心旺盛だった。
「おい、手空いてる奴らに外出てくるよう伝えてきてくれ」
近くの船員に声をかけると数人がぱたぱたと走っていった。
「Aもなかなかやるな」
「万が一はないと思いたいが……ルウ、もしもの時は頼んだ」
「え、俺？」
経由する場所に目星をつけながらAに説明しているお頭をヤソップとルウと眺めながら、外に出てきた船員に事情を説明する。
驚きながらも等間隔で並び、海に落ちた場合にすぐ飛び込めるようにスタンバイする。
至れり尽くせりだ。
「お、準備万端だな」
「何かすみません……」
「おーい！そっちも大丈夫か？」
「はい！」
「A、舌噛むと危ないから口は閉じてろよ」
上にいる奴とAに声をかけると、お頭はAを抱き上げて颯爽と飛び上がっていった。
問題なく見張り台に降り立った二人を見て俺達は一息ついた。
「まぁ、そんなすぐには降りてこないだろうし楽にしてろ」
「ってか、何でこんなことに？」
船員に声をかけるとヤソップが純粋な疑問をぶつけてきたので、お頭が船酔いしたAを連れ出してきたところから説明した。
「……Aが楽しんでるなら良いか」
ヤソップの言葉に皆がため息をつきながら頷いた。
今回のことはお頭がAを振り回しているように見えるが、Aを楽しませたいお頭に俺達が振り回されているのだった。
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ちょこ(プロフ) - uさん» uさん、初めまして。たくさんの大好きありがとうございます！嬉しくてニヤニヤしながらコメント読んでました(笑)引き続きこれからの展開をお楽しみください(^^) (2022年11月20日 11時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - ちょこさん！はじめまして！突然ですが私このお話、本当に本当に大好きです！毎回更新通知が来る度に最高になります！本当に大好きです！これからもずっと大好きです！お話が更新されてるのが嬉しくてついコメントしてしまいました！本当に大好きです！ (2022年11月19日 18時) (レス) @page34 id: 5d940d8ffc (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - ちろまるさん» ちろまるさん、初めまして。前作から読んで頂きありがとうございます！褒め殺しされるかと思いました(笑)これからの展開をお楽しみに(^^) (2022年10月14日 15時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
ちろまる(プロフ) - はじめまして！ちょこさんの今日もお酒が美味しい。を読んで凄い読みやすく、一瞬で虜になりました。この作品もとても面白いです！私はちょこさんの文章の書き方がすごく好みです！お話を作るのは簡単なことでは無いと思いますが、更新楽しみにしてます！ (2022年10月13日 8時) (レス) id: d53d9f4db6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年10月10日 14時
