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翌日もシャンクスに色んなところへ連れ回され、遅い時間に宿へ戻った。
別れ際、何か言いたそうにしているシャンクスに声をかけると黙りこんでしまった。
「A、この島をどう思う？」
「素敵なところだと思います」
「……ここで暮らしたいか？」
しばらく待ってようやく口を開いたシャンクスの言葉に、何を言いたいか察した。
私が船を降りるかどうかの確認だ。
「……シャンクスから見て、この島はどうですか？」
「そうだな……悪くないと思う」
シャンクスがそう言うなら、きっと私でも暮らしていけるのだろう。
ご飯も美味しいし街並も素敵だし、明るく優しそうな人ばかりだったし、ジェシカさんも誘ってくれた。
私も、悪くないと思う。
「明後日には島を出る予定だから考えておいてくれ」
「……分かりました」
返事をすると、シャンクスはおやすみと言って隣の部屋へ戻って行った。
宛てもなくだらだらと島を探しつづけるよりは目的を決めた方が良い、ということでシャンクスの知り合いがいるという島に連れて行ってもらうことになっていた。
私が他の島を気に入るのが先か、シャンクスの知り合いがいる島に着くのが先か。
これはそういう期間限定の旅だ。
彼らのためにも私は一日でも早く船を降りた方が良いに決まってる。
ただ、ここで降りてしまったらシャンクス達には二度と会えないだろう。
もちろんシャンクスと共に行ってもこの島にまた戻って来られる保障はない。
正真正銘、一期一会の旅だ。
海賊とは自由気ままに見えて出会いと別れを繰り返す日々なのだな、と少し切なくなった。
「今日はAが行きたいところに着いていく」
翌日迎えにきたシャンクスの後ろには誰もいなくて首を傾げると、明日の出港に向けて準備があるから今日は二人だと言われた。
頷きながら、刻々と近付くタイムリミットに胸がざわざわした。
昨日までは観光気分だったが、今日は違う。
空き家や求人があるのかを探りながら街を歩いたり、店の人と会話してみたりする。
改めて住みやすそうなところだなと思った。
夕方、ジェシカさんのところに行こうと言うシャンクスに着いていくと、シャンクスに用があったのではなく彼女が私を待っているのだと言われた。
「Aにこれをあげる、女には必要なものでしょ」
受け取った袋には今の私が使う予定のない化粧品や、女性にとっての必需品などがたくさん入っていた。
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ちょこ(プロフ) - planetbluep379さん» ありがとうございます！月末までバタついているので更新遅くなりますが気長にお待ちくださいませ🙇♀️ (2022年9月15日 10時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
planetbluep379(プロフ) - 続き待ってました✨嬉しい！頑張ってください😁 (2022年9月14日 9時) (レス) @page43 id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - シンヤさん» ありがとうございます！ (2022年9月6日 16時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊 (2022年9月6日 0時) (レス) @page39 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» はじめまして、コメントありがとうございます。お話は順次公開していきますので気長にお待ちください🙏 (2022年9月2日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年7月7日 23時
