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「ご馳走さまでした」
「ああ」
「この島はご飯もスイーツも美味しいですね」
俺の部屋に幹部達が集まり飲み直しながら、一緒にスイーツを堪能したAは嬉しそうに笑った。
「街並みも綺麗だし外国に来たみたいで何かワクワクしました」
「そりゃ良かった」
楽しそうに話すAの口調がゆっくりになってきた頃、部屋へ促すと素直に返事した。
「A、おやすみ」
「おやすみなさい、皆さんも良い夢を」
俺の言葉にふにゃりと笑って隣の部屋へ帰っていったAを見送ると、ずいぶん部屋の中が寂しくなった。
「Aは何かご馳走する度に必ずお礼を言ってくれるし、本当にイイコだなぁ」
「お頭と違って常識があるよな」
好き勝手言われる小言など、上機嫌の俺には何てことない。
「明日も美味そうなもん食わしてやりたいな！
色んな店や景色が綺麗な場所にも連れてってやりたいし、
Aが好きそうなスイーツの店ももっと探したいよな」
「それは構わないが、ちゃんと考えてるのか？」
「……分かってるよ」
ベックが言っているのはAの今後についてだ。
「で、どうだった？」
Aがこの島で暮らしていけるかどうか、治安や情勢を探らせていた。
住みやすそうでも裏では悪が巣食っている見せかけだけの島などいくらでも存在するからだ。
皆からの話を聞いて俺は少し考え込んだ。
「……」
「悪くはなさそうだな」
「美容師の女も信頼できそうだったし」
「Aとも楽しそうに話してたな」
「……こんなすぐに良さげな島が見つかるとは思わなかったなぁ」
俺の言葉に皆が黙りこんだ。
ほんの数日過ごしただけだが、全員がAと別れがたいと思っている気がした。
「Aには、俺の昔馴染みのジョーという男がいる島に連れていく予定だが……道中で気に入ったところがあれば遠慮なく言ってくれと話してある」
「……そうか」
「明明後日、Aにどうしたいか聞く。
この島で降りるか、俺達と共に行くか。
……決めるのはAだ」
静かに頷き合うと、ぞろぞろと部屋に戻って行った。
一人になった部屋で寂しく残った酒を飲みながら頭に浮かぶのはAのことばかりだった。
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ちょこ(プロフ) - planetbluep379さん» ありがとうございます！月末までバタついているので更新遅くなりますが気長にお待ちくださいませ🙇♀️ (2022年9月15日 10時) (
レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
planetbluep379(プロフ) - 続き待ってました✨嬉しい！頑張ってください😁 (2022年9月14日 9時) (レス) @page43 id: 6277eb3c9f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - シンヤさん» ありがとうございます！ (2022年9月6日 16時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています😊 (2022年9月6日 0時) (レス) @page39 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ(プロフ) - 白雪さん» はじめまして、コメントありがとうございます。お話は順次公開していきますので気長にお待ちください🙏 (2022年9月2日 17時) (レス) id: b37865d1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょこ | 作成日時：2022年7月7日 23時
