黒酢中 過去編�� ページ9
『お願いだからやめて！もしその力で人が死んだらどうするの？花沢くんはそれを抱えて生きていける？』
花沢くんはぐったりしていたがゆっくり起き上がり、私を見上げた。
『私だったら絶対耐えられない』
花「き、君……。まさか」
先「Aちゃん。庇うためにわざと割って入ったでしょ。あと一発でいけそうだったのに」
『先生。この件はもう終わりにしよう。私、超能力者だってバレちゃったし』
先「でもさ、この子結構使えそうじゃない？」
『この人には無理だよ。今まで皆の上に立って一人でいた人が誰かの下で命令通りに動くわけ無いでしょ。しかも彼に超能力者だって知られたらすぐ広がっちゃいそうだし』
先「まぁ、ね。そういうことにしてあげてもいいけど。大事な商売道具に危険が及んで面倒事が増えるのもゴメンだからね」
そう言って先生は肩の力を抜き、いつもの先生に戻った。
先「じゃ、転校するってことでいい？はぁ、面倒くさいなぁ。まぁた後始末しなきゃ」
『それは私が全部やるから』
先「さすがぁ。そう言ってくれるの待ってたよ。それじゃ、俺先に戻ってるから」
先生はそのまま私達に背中を向けて消えていった。
はぁーっと私は大きいため息をついた。
あの人の前だと息が詰まる。
花「なんで………僕を……庇ったんだ」
花沢くんはもう立ち上がれそうになかった。
私はしゃがんで彼と目線を合わせる。
『花沢くん。君はたしかに強い。でも、それだけじゃ人生上手くいかないよ。その力をいい事には使えないのかな？』
花「いい事って……」
『ごめんね。私もうこれでお別れだから。君のことを変えてくれる人が、この先現れることを願ってるよ』
そう言って、私は彼の頭に手をかざす。
『全て忘れて。私のことも、全部』
エネルギーを彼に送ると、花沢くんはその場に倒れた。
少ししたら起きるだろう。
『………じゃあね。もう会うことはないと信じたいよ』
その日から私は、黒酢中から存在すべてを消して去った。
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桜餅(プロフ) - 暁さん» そう言って頂けると励みになります！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月20日 8時) (
レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
暁 - お話がすごく面白くて続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月20日 2時) (レス) id: f42709c111 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月13日 20時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 面白いです！更新無理のないように頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» いつもありがとうございます！少し間が空いての更新でしたが、楽しみにして頂けてるなんて感激です！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2019年5月5日 17時
