君を見つけたい ページ40
モブSide
律「……うーん。大体は理解したよ。でも実感が沸かないっていうか、兄さんが嘘つくなんて思えないし…。僕はその話信じるけど、ほんとにその子はここにいたの？」
さすがの律も困っていた。
記憶に全くない人が存在していて、その人を探したいなんて言われたら僕も困ると思う。
モ「うん。顔も名前も思い出せないけど、僕は確かにその子と一緒にいた。その子も超能力者なんだと思う」
エ「記憶を消せるやつなんかいるのかよ…」
律「超能力って一体何なんだ…」
超能力…。使い方次第でいろいろなことができるんだと改めてこの力は恐ろしいなと思った。
モ「ごめん。急にこんなこと言って。でも、僕はその子のことを探さなくちゃいけない気がするんだ」
だって
モ「皆から忘れられるなんて…。もしかしたらその子はひとりぼっちかもしれない。それは、可哀想だし…」
訳のわからないことを言っている自覚はある。
でも、何もせずにはいられなかった。
僕だけにしかわからないかもしれないなら、尚更その人を見つけてあげなければいけない気がした。
律「…やっぱり兄さんは兄さんだね」
モ「え？」
律「わかった。僕も手伝うよ。力になれるかわからないけど」
モ「ほ、ほんとに？」
律「うん。兄さんには色々助けてもらったからね」
僕も力になりたいと笑顔を見せてくれた律を見て、ものすごくホッとした。
エクボも「しゃーねーな」と言って了承してくれた。
モ「ありがとう律、エクボ。あと、師匠にも相談したいな」
律「……あの人が信じてくれるかな」
モ「わからないけど話してみようよ」
律「…そうだね。僕も行くよ。あ、もうすぐ授業だ。僕戻るから放課後に校門で待ち合わせしよう」
モ「うん。ありがと律」
律「無理しないでね兄さん」
そう言って律は保健室から出ていった。
僕も具合は良くなったし、教室に戻ろうかな。
その後の授業は、ほとんど上の空だった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
師「おいおい。その話ほんとに信じていいのか？夢でも見たんじゃねーの？」
放課後、予定通り律と一緒に師匠のとこに行った。
律に話したように自分なりに説明をしたが、師匠はすぐには信じられないようだった。
律「兄さんは嘘はつきません」
師「知ってっけど、どうやって探すんだよ？」
モ「それは…」
師「第一、そいつはお前に会いたいと思ってるのか？」
モ「え？」
続く
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桜餅(プロフ) - 暁さん» そう言って頂けると励みになります！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月20日 8時) (
レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
暁 - お話がすごく面白くて続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月20日 2時) (レス) id: f42709c111 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月13日 20時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 面白いです！更新無理のないように頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» いつもありがとうございます！少し間が空いての更新でしたが、楽しみにして頂けてるなんて感激です！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2019年5月5日 17時
