そして彼女はいなくなった ページ37
モブSide
モ「………んっ……うぅ」
目を覚ますと、白い天井が見えた。
どうして僕はこんなとこにいるんだっけ。
倒れたまま僕は首を左右に動かして状況を確認した。
すると少し離れたところに律が倒れているのに気付く。
モ「っ律！」
すぐに起き上がろうとすると、頭が割れるような痛みを訴えてきた。
よく見ると体も傷だらけだった。
頭を片手で抑えたまま立ち上がり、律のそばに駆け寄る。
口に耳を近づけると、しっかり息をしていた。
モ「良かった気絶してるだけだ」
律が見つかってよかった。
でも、どうして僕達はここで倒れていたんだろう。
何かを忘れている気がする。
考えようとすると再び頭痛に苛まれるので、とりあえず律を連れてみんなと合流し、ここから脱出することだけを考えることにした。
モ「…………律を抱えたまま動けるかな」
悩んでる暇もないので、律の体を起こそうと腕を頭の下に持っていく。
すると律の頬にポツっと水が垂れたのに気付く。
モ「あれ」
モ「僕、なんで泣いてるんだろう」
律の頭を支えながら僕は涙を拭わずに流し続けていた。
泣いてる理由もわからないのに、涙が止まらない。
どうしてこんなに苦しいのか。
律が無事で良かったはずなのに。
心がぽっかり空いたような気持ちになるのは何故なのだろう。
モ「どうして………」
苦しいよ。
どうしてこんな気持ちになるんだ。
モ「教えてくれよ………」
僕は、居ないはずの誰かに問いかけるように静かにつぶやいた。
続く
今回短くてごめんなさい！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜餅(プロフ) - 暁さん» そう言って頂けると励みになります！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月20日 8時) (
レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
暁 - お話がすごく面白くて続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月20日 2時) (レス) id: f42709c111 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月13日 20時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 面白いです！更新無理のないように頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» いつもありがとうございます！少し間が空いての更新でしたが、楽しみにして頂けてるなんて感激です！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜餅 | 作成日時：2019年5月5日 17時
