信頼と洗脳は紙一重�ぁ…淙� ページ33
『…………え？』
曲がった先には学ランを着た男の子が倒れていた。
『り、律く……ん？』
近づいて様子をうかがう。
どうか違う人であってくれ。
冷や汗を垂らしながら近付く。
『律くん…なんで』
願っても叶うわけなく、律くんが傷だらけで倒れているのを私は見下ろしていた。
しゃがんで律くんの顔に耳を近づけると息はしている。
『良かった。気絶してるだけだ』
でもなんで。誰に………
『鈴木将…』
あいつしかいない。あいつがここに行けって言ったんだから。
やっぱりあいつは信用できない。
『とりあえず、安全なとこに連れていないと』
モ「………Aちゃん？」
『！？あ、影山くん……』
後ろから名前を呼ばれたので驚いて振り向くと、学ランではない私服を着ていた影山くんがいた。
服が少し切れていたり、顔も傷が所々あった。
ボロボロじゃん…。
でも、今は会いたくなかった。
モ「え、そこにいるのは律…なの？」
『あの、私が来たときにはこうなってて…。でも！気絶してるだけだから安心して！』
モ「気絶…。良かった。でも誰がこんなことを」
近くによってくるだけで口から心臓が出そうだ。
物凄いエネルギーが私を覆い隠そうとしているようで。
ごくっと唾を飲む。
モ「許せない…」
怒りが頂点に達して爆発しそうな勢いだった。
モ「Aちゃんは無事なの？」
『え、あぁうん。私は大丈夫』
いつもより低めの声なので落ち着かない。
モ「一人で向かうなんて無茶、絶対しないでね。律は僕の大切な弟だけど、君も僕にとって大切な友達なんだから」
『っ…』
なんでそんなこと、今言うかなぁ。
そんなの、離れられない。
ずっとここにいたくなる。
せっかく諦めようと思ってたのに。
『ごめん影山くん』
モ「喧嘩したことはもういいよ。僕が悪かったんだし。早くここから出ていつもの日常に戻ろう」
『で、でも…。私ほんとは…』
先「みーーーつーーーーけた」
あぁ神様。
私は一生、この暗闇から抜け出すことはできないのでしょうか。
ならせめて、影山くんと律くんだけは助けてください。
私はどうなってもいいから。
先生の一言は、全ての終わりを証明しているように思えた。
私は大声で影山くんに逃げてと叫び、バリアで壁を作ろうとしたが、気付くと後ろに先生が私を抱きしめるようにして阻止していた。
顔が見えなくても、先生が笑っているのがはっきりとわかった。
続く
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桜餅(プロフ) - 暁さん» そう言って頂けると励みになります！嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月20日 8時) (
レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
暁 - お話がすごく面白くて続きが気になります！更新頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2020年3月20日 2時) (レス) id: f42709c111 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - リンゴさん» ありがとうございます！嬉しいです！今後ともよろしくお願いします！ (2020年1月13日 20時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ - 面白いです！更新無理のないように頑張って下さい！！応援してます！ (2020年1月13日 10時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» いつもありがとうございます！少し間が空いての更新でしたが、楽しみにして頂けてるなんて感激です！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月29日 11時) (レス) id: b9e517107b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作成日時：2019年5月5日 17時
