七つのソウル ページ5
城の地下……正確には、人間たちの棺の前まで来た。確かに、六基ある棺の上には、色とりどりのソウルが置いてある。
「ソウルって、いろんな色をしてるんだ」
「まあな。お前さんの色はなんだろうな」
「私の色か……」
可愛い色だったらいいな。
私はソウルを一つずつケースから取り出し、ポッケに入れていく。サンズの話によると、人間はソウルを吸収することはできないらしい。でも、“加護を受ける”形ではその力を行使することができる、という事だ。
忍耐、勇敢、誠実、親切、不屈、正義。
そして、私のソウル……名前はまだ分からないが、この七つのソウルであれば、キャラに対抗することも可能だとサンズは教えてくれた。
「……回収は終わったか？」
「うん、かんぺき」
そう言うと、彼は頷いて私の肩に優しく手を置く。
「A、さっきも言ったがキャラをフリスクから切り離すには、まずはフリスクの身体を弱らせなければならない」
「……うん」
そう、たぶんこれが一番の関門なのだと思う。
私は、見ず知らずの男の子を傷つけなければならない。
「身体の維持が困難になったキャラは、一度身体の所有権をフリスクに委ねるだろう……その時に、」
「私がいま持っている七つのソウルを、フリスクに渡して“決意”させるんでしょう？」
「そうだ」
ポッケの中に手を入れると、六つのソウルの温かみがじんわり伝わってくる。まるで私を安心させるように。
「ところでなんだが、研究所に置きっ放しだったリュックの中のナイフを保管しておいたんだ。素手じゃ危険だろうから、装備しておけ」
「これは……」
穴に落ちる前、もし辿り着けなかった時の為に、キャラと購入した果物ナイフ。
この世を終わらせる為に買った点では、間違ってないけど……まさか、他人を傷つける為に使用することになるなんて……。
「……随分な皮肉だね」
「どうした？」
「ううん、なんでもないの。……ありがとう、行こうか」
「ああ」
ナイフを左手で握り、迷いながらも階段を登っていく。
決意なんか、できるわけがない。
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ユキ - ヤンデレいつの間にか増えてますねっていうの忘れてました( (2017年3月27日 23時) (
レス) id: 277d254fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - ChocoLaさん» ヤンデレ!?俺得過ぎますね((甘多いなぁ…Charaヤンデレがいいなああああ←ていうかCharaのヤンデレなくないですか? (2017年3月27日 23時) (レス) id: 277d254fb5 (このIDを非表示/違反報告)
ChocoLa(プロフ) - kannaさん» ギャグ路線！私のセンスで皆様を笑わせることができるのか…練りに練ります！！(自分からハードル高めていくスタイル) いやーー面白いだなんてそんなめちゃくちゃ嬉しいです('∀`)(( いえいえ！とんでもない。ギャグ路線、候補に入れておきます！ありでした！！！ (2017年3月25日 7時) (レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
ChocoLa(プロフ) - ユキさん» ありがとう！！ww案外シリアス希望の方が多くてビビっているwwでもうらつくでシリアスって少ないから需要あるんだろうな……短編っぽくか……それなら進めやすそう！候補に入れとくね〜、サンクス！！w (2017年3月25日 7時) (レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 投票しましたぜ-_-短編集っぽくやってほしい(( (2017年3月24日 23時) (レス) id: 93b58d9534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作成日時：2017年3月16日 21時
