戦い-_- ページ12
初対面だと言うのに槍をぶっ放してきて殺しにかかって来たアンダインを見かけない。これはいいことだなぁと思って洞穴に入ろうとすると、頭上からイヤーな声が降って来た。
「おい、人間」
「げっ」
「な、なんだその態度は！……まあいい、お前は人間とモンスターの歴史を知っているか？まず昔にモンスターの王と人間の王が戦ってだな、その、バリアを張られてそれが強力で、まあ色々あってソウルが七つ……だああああもう面倒臭い！！！！」
ファッ？
「大体！！なんで！！アタシがこんな面倒な説明をしなければならないんだ！！ふざけるな！！」
「か、勝手に喋って勝手にキレてるのはそっちじゃないかぁ」
「うるさいっ！……とにかく、お前のソウルが手に入ったらモンスターはみんな幸せになれるのだ。大人しく命を差し出せ！」
理不尽だなぁ。槍のお姉さんは身軽に飛び降りると、長い槍を半分に折ってぼくに手渡した。
“親切”
「……？」
「これで対等な戦いが出来るはずだ。行くぞッ！」
……アンダインは槍の魔法を使う。さっきまでのパターンとは打って変わり、四方から飛んでくる槍を弾き返さなければならない。
ちょっと面倒だね。
段々スピードも槍の種類も変わり、魔法をやめたと思ったら物理で殴りかかってくる時もあって、頭を常に働かせなきゃならない。ぼくはバイシックルをかじり、反撃の体制に移った。
「グッ！！」
ただの木の棒で殴っているに過ぎないのに、結構ダメージを食らっているようだ。このまま回復アイテムを使いながらいけば、倒せるかもしれない。
しばらく剣戟が続く。風が唸り始めた。アンダインは息も絶え絶え、というような感じ。
……仕方ない。説得しても彼女は人間を殺すの一点張りだし、どうやったって和解するルートが見つからない。
「私は、負けない……ッッ！」
「これは、正当防衛だと思うんだ」
…
埃まみれになった服をポンポン、とはたく。
口に入ってしまった灰をぺっと吐き出して、ぼくは先に進むことにした。
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クラゲ - そっか！この頃は日本語版が出てなかったんですね。良い作品をありがとうございます！ (12月20日 21時) (
レス) @page11 id: 0f80d37cb9 (このIDを非表示/違反報告)
クラゲ - 面白かったです！モンスターの子っておいらじゃなくて俺だったような気がするのですが… (12月20日 21時) (レス) @page11 id: 0f80d37cb9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - バイシックル…？バビコの事ですかね？ (2019年6月7日 23時) (レス) id: 83fb9e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ChocoLa(プロフ) - ユキさん» てへぺろ((( ですね……自分でもこの更新速度は驚いておりますよ……オホホ(( 女神様が降臨なされたのかなww (2017年3月17日 22時) (レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - めちゃくちゃ更新されてる… (2017年3月17日 21時) (レス) id: 93b58d9534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作成日時：2017年3月15日 20時
