威力測定：） ページ3
Dr.ガスターとは、ボクがスノウディンの図書館からどの本を盗むか目星をつけている時に偶然出会った。
「おや、こんな分厚いボロボロの本を読むなんて、珍しい子供だ」
踏み台に座って試しに本を読んでいた所を奴が見つけた形だ。気持ち悪いぐらい背が高かったのでわざわざ顔を上げるのが面倒だったから、ボクは視線を紙に落としたまま無愛想に返事をする。これで大抵のやつは気を悪くして何処かへ行くだろうと思って。
だが、この男は違った。
奴はそれこそ、その長身を綺麗に折り曲げて屈むと、(それでも座っているボクよりかは高い)ボクの読んでいる本を興味ありげに見つめて来たのだ。
いい加減鬱陶しくなってきたので、何か用かと言うと。
「いや、君は人間の癖に人間が憎いと感じているようだ」
そう、答えやがった。
…
まあ、色々あってボクらは奴の研究に、奴はボクらの計画に手を貸す形で今は協力関係にあるが。
本当にこの男、底が知れなさすぎる。大体あの時、なんでボクの考えていることが分かったんだ。
釈然としないけれど、今はアズの戦力強化に全てを注がないといけない。なんてったって、人間を皆殺しにするだけの力がないとこっちがやられるから。
この世界は、殺るか殺られるかだ。
だから、まずは底から強くならなければ話にならない。
「測定器、セット完了」
「アズリエルくん、緑のボタンと赤のボタンを同時に押せば最大出力でカオス・バスターが機能するよ」
ボクとDr.ガスターの声を聞いて、アズはこくりと頷く。
「行くよ！」
カチ、カチッ。
――――……ピピピピ。
カオス・バスターの先が光った！ボクは衝撃と光に備えて耳を押さえ、目をギュッと閉じた。
ドオオオオオオオォォォォン！！
…………
……
…
脳みその奥までごちゃ混ぜにされたような感覚、これは、案外、凄すぎるぞ……。
「頭が、くらくらぁ……」
どさっ。
アズが目を回しながら倒れている。カオス・バスターはあれだけの破壊音を出しておきながらまだピンピンしていた。いくら放っても壊れる心配はなさそうだ、耐久性は及第点だろう。
「ふむ、発動までの時間が少しかかりすぎているな。ここはまた修正しておくとしよう。では二人ともお疲れ様、ココアでも飲んでゆっくりしていきなさい」
Dr.ガスターは平然と立っていた。何かしらで自分をガードするような素振りも見せなかったが……。
こいつ、本当に何者だよ！
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ChocoLa(プロフ) - のってぃさん» はじめまして！こんばんは〜！おおー、そうなんですね！ありがとうございます！展開にはなるたけ不自然な点が無いように頑張ってるので、そう言っていただけると嬉しいです^^*ガスターさん……ありがとうございます……私も書いてて辛かったです。更新頑張りますね！ (2017年3月15日 19時) (
レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
のってぃ - はじめまして。�気�ら読ませていただいています、のってぃと申します。1ページ1ページ読む度にハラハラドキドキして、とても面白いです！ガスターさんで泣きました…。これからも更新楽しみにしております！ (2017年3月15日 19時) (レス) id: a85a621027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作成日時：2017年3月14日 11時
