半壊した屋敷 ページ16
「お前が一番動揺してどうする！」
ホメロスの開幕ツッコミ頂きました。……じゃなくて！！
「じ、じじ……ごほん、ジエーゴ様の屋敷が半壊状態って……ほんと？」
一度咳をしてから背筋をピンと伸ばす。こうするだけでも気分的には落ち着くよ、緊張ばかりの私にそう教えてくれたのは、ゴリアテ様だった。
「何！ジエーゴくんのお家が大変なのか！」
「お父さん語彙力」
お家が大変って。仮にも貴族である貴方が言いますか。
「はい、ジエーゴ様は屋敷の前で立ち尽くしております。幸いお怪我はないようですが、何があったのか」
「ふむ……早速ジエーゴくんに会いに行かねばならんな。グレイグくんホメロスくん、そしてA。今から向かうぞ」
お父さんはマントを翻し、部屋を出ていった。それにグレイグとホメロスが続く。
「……A様？」
「あ、ううん……大丈夫。行ってくる」
何だか、嫌な予感がする。それを振り払うように私は執事に笑顔を見せて、三人を追いかけた。
――
「ジエーゴくん！ 無事だったか！」
「グルーニアじゃねえか。何しに来たよ」
ガチャガチャと露骨な重装備で来た私達に怪訝な顔を向けるジエーゴ様。
「君の屋敷に賊が入ったと聞いたから、もしもの為を思って……」
「あ？ 賊ぅ？ ……がっはっは！！ このジエーゴ様の屋敷に転がり込む鼠たぁ、随分勇気があるこったな」
未だ豪快に笑い続けるジエーゴ様。グレイグとホメロスは顔を見合わせ、お父さんは頭の上にクエスチョンマークが三つ程浮かんでいる。
私は壊れた屋敷に目をやり、更に周りを見渡すが……。
「……あの、ゴリアテ様は」
「ゴリアテ様は……何処にいらっしゃるのでしょうか」
「……」
彼の名を出した瞬間、黙り込んだジエーゴ様。
あぁ、やっぱり。嫌な予感は良く当たるから嫌いだ。
「あいつは、自分の信念を貫き通すんだとよ」
「信念」
「Aよぉ、お前ならアイツから何か聞いてんだろ？」
「……はい」
「最初は奴の言うことが余りにも突拍子無さすぎてな。当然反対した……しかしアイツ、ゴリアテは自分の考えを曲げなかった。頑固親父の俺にソックリになりやがった」
ジエーゴ様は、何処か遠い目をしていた。此処にはいないゴリアテ様の事を思っているのか、その瞳は柔らかな光を帯びていた。
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ChocoLa(プロフ) - 魔族長ホメロスさん» コメントあざます！めっちゃお褒めいただいて光栄ですん！続編は予定してます！カミュ夢になる予定です！ホメロスも乱入してきます！続編でもよろしくお願いします！ (2017年8月24日 14時) (
レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
魔族長ホメロス - あ、いきなりすいません。１話から見て居ました。とても面白い小説でした！キュン要素とギャグ要素がいい感じでよかったです！ (2017年8月24日 14時) (レス) id: 8414186cd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔族長ホメロス - 続編とかはないんでしょうか。。？これで終わりだと実況最後まで見たので悲しいです。続編期待します！ (2017年8月24日 14時) (レス) id: 8414186cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2017年8月19日 15時
