ゲリラ豪雨 ページ15
それは、本当に突然の事で。
――
今日は大雨。土砂降りだった。グレイグは本を睨みつけ、ホメロスは真面目に勉強し、私は執事が持ってきたお菓子を黙々と食べていた。
「いや、お前ら勉強しろよ！
「勉強役はホメロス、本睨む役がグレイグ。で、お菓子食べる役は私だから問題……」
……ないわけあるか！！」
「しかし、俺は本当に勉学が苦手で苦手で仕方がないんだ。役振りをするならホメロス、お前が勉強を一手に担ってくれないか」
「グレイグッ！お前まで何を馬鹿なことを……」
「馬鹿だから勉強しないんだよ私達は」
「もう黙れ、お前はマジで黙れ」
眉間にしわを寄せ、こめかみを抑え始めたホメロス。……そんなことしても全然かっこよくないんだからねっ！……何いってんだ私。
「仕方ない、苦手を克服するのも騎士の務め……」
「あーっ、グレイグが裏切った！」
「裏切りもクソもあるかバカが」
ちょっとホメロスくんお口悪すぎない？お姉ちゃん泣いちゃう。
「お前の方が六歳は年下だろう！」
「まあね」
九歳の癖にませ過ぎてる？最近の貴族の娘はみんなこんなもんだって。
「アーッまた私の石コレクションの一つ紛失したーーッ！！」
ホラお父さんがあんなんだから仕方ないって。
ホメロスとグレイグが必死こいて勉強している様を、マドレーヌを食べながら高みの見物をしていると。
「た、たたたたたいへんです！！Aお嬢様！！」
執事がドアを壊す勢いで部屋に入ってきた。全身ずぶ濡れだし呼吸も荒いし、ただならぬ様子。
取り敢えずメイドさんにタオルを持ってきてもらって、水分を拭き取り落ち着いてもらった。
「はい、ラマーズ法してー」
「ひっひっふー。ひっひっふ……ってこんなことしてる場合じゃないんですよお嬢様！！」
「良いノリツッコミだ」
「マジでお前がいたら話進まないな」
ホメロスが羽ペンを耳に挟みボヤく。グレイグも静かに頷いている。お父さんはコレクションを探すため床に四つん這いになっていた。……父さんや。
ごめん、そろそろ、本気と書いてマジになるよ。
「……で、どうしたの？ そんなに慌てちゃって」
騎士たるもの、どんな事にも動じず冷静沈着であるべし。
何を言われても私は貴族として、騎士として動じないつもりよ。
「じ、じつは……
ジエーゴ様の館が、賊が入ったのか、ボロボロに……」
「ど、どええええええええええ！！？」
なんてこったい！！
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ChocoLa(プロフ) - 魔族長ホメロスさん» コメントあざます！めっちゃお褒めいただいて光栄ですん！続編は予定してます！カミュ夢になる予定です！ホメロスも乱入してきます！続編でもよろしくお願いします！ (2017年8月24日 14時) (
レス) id: 73c0835f44 (このIDを非表示/違反報告)
魔族長ホメロス - あ、いきなりすいません。１話から見て居ました。とても面白い小説でした！キュン要素とギャグ要素がいい感じでよかったです！ (2017年8月24日 14時) (レス) id: 8414186cd0 (このIDを非表示/違反報告)
魔族長ホメロス - 続編とかはないんでしょうか。。？これで終わりだと実況最後まで見たので悲しいです。続編期待します！ (2017年8月24日 14時) (レス) id: 8414186cd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ChocoLa | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/mylist
作成日時：2017年8月19日 15時
