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「あのね、優斗くんに好きって言おうって思って……協力してほしいんだ」
友達の口から出てきた名前に動揺するけど、どうにかして冷静を装う。
「うん、いいよ」と頷いたものの、全くよくなんかない。今すぐ気が変わらないかなとあり得ないことを考えてしまう。
声をかけるのもドキドキするから、そこまで来て欲しいらしい。自分の信頼され具合をこんなに恨む日はないだろう。
他人を通して好きを自覚するのって、辛い。
自分の好きな人に告白しに行く子の背中を叩くことになるとは思わなかった。
猪狩と帰る準備をする�盒兇鮓討啝澆瓩董△修了劼稜愧罎鬟櫂鵑斑，�退散。
一刻も早くここから立ち去りたくて、すぐに踵を返した。
高橋は何て返事するんだろう、だなんて考えたくない。
昇降口で靴を履き替えて校門へ向かうと、そこには大昇の歩いている姿。
どうしようもなく縋りたくなって駆け足で近寄っていく。
「あれ？どした」
「……帰ろう」
「おう」
私の足音に気づいて立ち止まる大昇の横に無理やり並んで、「寄り道しよ」と柄にもなくワガママを言う。
何かを察した大昇は「いいよ」とだけ言った。
ファミレス行く？あ、マック？……奮発してスタバにするか。と色々提案してくれたけど食べたり飲んだりする気には全くなれなくて、結局は昔大昇や飛貴と遊んだ公園のベンチに座った。
「……友達だと思ってたんだけどさあ」
「うん」
「その人に告白する子の手伝いしてて、完璧に気付いちゃったんだよね」
「……」
「いや、もしかしたら好きかもみたいなのはちょっと前からあったんだけどね」
ぽろぽろと喋り出す私の横に腰を下ろす大昇は、無言で話を聞いている。
「断ればよかったじゃん」
「ああやって生きてきた手前無理だよ。はぁー今頃なんて返事してんのかな、考えたくないけど考えちゃう」
久しぶりに感じた「好き」に悲しさが止まらない。
好きにならなければ……とヒロインぶってみるけど、私はフェアリーゴッドマザー。背中を押すのが仕事だ。
「へこむ、自分の意志の弱さに」
「Aってそういうキャラだったっけ」
「こんなもんだよ」
がくり、とうなだれる私の隣には平然と座る大昇。
「まあ、でも優斗がその子のこと好きって決まったわけじゃないんでしょ？」
「それはそうだけど……ん？」
がばっと状態を起こして大昇のほうを見ると、ばちっと目が合った。
「な、なんで知ってるの」
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あり(プロフ) - 廉しょりさん» コメントありがとうございます！無事完結いたしました！読んでくださったようでとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2018年12月21日 22時) (
レス) id: f999b45b65 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり - 完結おめでとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: d33008032f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 頑張ってください！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとうございます！楽しみと言っていただけてとても嬉しいです。頑張って描き進めますので、どうぞよろしくお願います！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 6af7259f28 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 続きが気になります！更新楽しみにしてます^^ (2018年11月10日 1時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あり | 作成日時：2018年11月6日 16時
