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……やっぱり、難しい。


おれのこと、本当になんとも思ってなさそうだ。




自意識過剰と言われてしまったらそこまでだけど、自分のことを好きな子ってなんとなく見ていてわかる。雰囲気というか、接し方とかが周りの人とはちょっと違うなって。



けど、Aちゃんにはそういうのが一切見えない。

それどころかどんどん友達として仲良くなってしまっている気がする。

どこで方向を間違えた?



そうやんは意識させろ!って言ってたけど、あの子は本当に恋愛に興味がなくて意識ということもわからないのかもしれない。


でもフェアリーゴッドマザーとか、わけのわからない役を引き受けてるってことは、人のことには興味があるってこと?


Aちゃんが自分の恋愛に興味を失うような出来事があった?



「Aちゃんって、彼氏いたことあるのかな」

「さぁ」

「大昇あたりに聞けば?」



大昇なら幼馴染らしいし、おれとも友達だしいいかもしれない。

昼休みが終わる前に大昇を訪ねる。




「なに?珍しいじゃん」

「いやちょっと聞きたいことがあって」


そういうと、大昇は口角を上げてニヤニヤし出す。


「な、なんだよ」

「Aでしょ」

「は!」

「わかってるわさすがに!ちょっとあっち行こう」


なんでわかってるの!?と戸惑いながらも人気が少ないところまで連れて行かれる。


「行ったんでしょ?」

「……詳しいな」

「好きなんでしょ?」

「まあ、うん」



全てを見透かしたような目が、少し怖い。

でもそこにビビって話ができないなんてダメだ。
恐る恐る本題へ入る。



「彼氏、いたことあるの」

「ある」


さらりと出た言葉に拍子抜けした。


「いつ頃?」

「んー、高1の夏ぐらいかな」



こいつ、意外となんでも喋るぞ。



「あ、別れた理由は言わないから」

「え」


そう思った矢先に先回りしてそんなことを言われたから、心臓がわかりやすく跳ねる。



「相当傷ついたみたいだった。そこがAのいいところなのに」

「どういうこと」

「優斗も好きならわかるよ」




好きならわかる。
大昇の余裕が、少し羨ましい。


ぼんやりとAちゃんの好きなところを思い出した。



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あり(プロフ) - 廉しょりさん» コメントありがとうございます!無事完結いたしました!読んでくださったようでとても嬉しいです!ありがとうございました! (2018年12月21日 22時) (レス) id: f999b45b65 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり - 完結おめでとうございます! (2018年12月21日 20時) (レス) id: d33008032f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 頑張ってください! (2018年11月14日 18時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとうございます!楽しみと言っていただけてとても嬉しいです。頑張って描き進めますので、どうぞよろしくお願います! (2018年11月10日 12時) (レス) id: 6af7259f28 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 続きが気になります!更新楽しみにしてます^^ (2018年11月10日 1時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あり | 作成日時:2018年11月6日 16時

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