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「2人とも同じこと言ってるし」
「……だってさ、優斗」
え？と思って後ろを振り向くと、踊り場に置いてきたはずの高橋がよくわからないといった様子で立っていた。
「ちょっと来て！」
この教室でで好きだの嫌いだのなんだの言うのがイヤで、え？え？と戸惑う高橋を1番端の進路指導室へ連れて行く。
教室へ入ったらしっかりと扉を閉めた。
残念ながら、回りくどい言い方は苦手だ。
それに、そこまで鈍感ではない。
「……私のこと、好きなの？」
普段の私なら絶対に言わないセリフが口からするりと飛び出した。
私は高橋のなんでもないのに。
この季節の進路指導室の空気はひんやりしているのに、手汗に背中の汗に色々なところが湿っている。
冷静に、冷静に、と思うけど、あんなことが言えるんだから冷静さなんてあるわけがない。
「……好きだよ」
私の言葉を聞いた高橋は、少し黙ってからそう言った。
小さい声でもなく、ハッキリとこっちを向いて。
高橋の目に、見覚えがある。
私が背中を押してきた女の子たちと同じだ。
この目を向けられるって、こんな気持ちなんだ。
それでも、輝き、熱、期待、不安、色々なものを孕んだ目から視線を逸らしてしまった。
その目を見続けることは、できなかった。
「ありがとう。でも、ごめん」
それだけ言い残して教室を出ようとすると、大きな声で私を呼びとめる。
「待って！そうやんから聞いた。今はそういうの良いって思ってること」
「だから……」
なにかを言おうと思ったけど、高橋の熱に溶かされてしまったようだ。
「今じゃなくていい！Aちゃん！おれのこと好きにさせる！」
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あり(プロフ) - 廉しょりさん» コメントありがとうございます！無事完結いたしました！読んでくださったようでとても嬉しいです！ありがとうございました！ (2018年12月21日 22時) (
レス) id: f999b45b65 (このIDを非表示/違反報告)
廉しょり - 完結おめでとうございます！ (2018年12月21日 20時) (レス) id: d33008032f (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 頑張ってください！ (2018年11月14日 18時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
あり(プロフ) - 白雪さん» コメントありがとうございます！楽しみと言っていただけてとても嬉しいです。頑張って描き進めますので、どうぞよろしくお願います！ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 6af7259f28 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 続きが気になります！更新楽しみにしてます^^ (2018年11月10日 1時) (レス) id: 7dc2471e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あり | 作成日時：2018年11月6日 16時
