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気の緩みかな ページ23

夏期講習は怒涛でした。
そしてその後も怒涛でした。

……熱が出ました。

「最悪……」

喉はガサガサしていて体がだるい。おまけに頭まで痛くて死にそうだ。
久しぶりに風邪をひいたからか、メンタルもどんどん沈んでいく。こういうときの一人暮らしはかなり辛い。
動くのだってしんどいからだ。

──ガチャ

「……エッ」

それは扉の鍵が開けられた音で。
それができるのは、私以外に1人しかいない。

「ヌナ? いますか?」

そう、グクだ。
せっかく来てもらって悪いし私もあいたかったが、かわいいグクに風邪を移すことだけはしたくない。
申し訳ないが帰ってもらうほかない。

ベッドからずるりと吐き出して、壁にもたれながらゆっくりとリビングへと。

「ぐく、」

これまたくたびれた様子の私を見てぎょっとしたグクは、すぐさま私を抱き上げてベッドに寝かしてくれた。
前から思ってたけど筋肉すごいな。

「ヌナ風邪引いちゃったんですか? 大丈夫ですか?」
「大丈夫、でもうつしたらダメだから、グクも帰って欲しい……」
「やです。おかゆ作りますね」
「えぇ……」

即答で私の言葉は却下され、グクはバタバタと台所へと駆けて行った。
構造上そこにたつグクが見えるのだが、それだけで心は満たされていくのを感じる。


俺Aのこと好きだよ


「っ、」

ふと昨日のテヒョンの言葉が思い出されて、おもわず顔を布団に埋めた。
人に好意を持たれるというのももう久しくて。自分がいかに恋愛というものをしてこなかったのかを自覚した。

「好き」という言葉は恐ろしいもので、その一言で相手を意識させてしまう。
それでも、私は。


もうグクのことが好きになっているのだろうな。

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うに - めっちゃ好きです…このお話に出会えてよかった( ; ; ) (2022年10月14日 19時) (レス) @page44 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 狐兄弟 凌さん» 本当ジョングクの黒髪is正義ですよね……何色でも神ですけど……() 私も一応グクより年下やんですが、どうしてもヌナと呼ばれたくて笑 コメントありがとうございます! (2019年11月1日 20時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
狐兄弟 凌 - 確かに黒髪好きですかっこいい!! あの困り顔で首傾げられると死にます可愛すぎて この話も私は中学生だけどヌナ目線で面白かったです!それにグクオッパ呼び嫌いやしー泣 (2019年11月1日 20時) (レス) id: 7d3711d128 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - kokoboboさん» 弟の方まで( ; ; )! ありがとうございます! ジョングク氏は人見知りな分心を許したらどっぷりだろうなと思っていて、それが自然と滲み出ているんだと思います()書くのが楽しかったので、きっとまた何かしら書くと思いますのでよろしくお願いします! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
kokobobo(プロフ) - 前回の弟レンタルの話もとても自分の好みで、今回の作品も本当に自分の好み刺さってて神かと思いました!ドロ甘系大好きなのでこれからも機会があったら描いていただきたいです応援してます! (2019年10月20日 14時) (レス) id: 4b3068ef63 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちよ | 作成日時:2019年8月25日 20時

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