僕がいなくてもいいの ページ17
JK
ヌナだ。ヌナがいる。
こうも行く店が被るのかと思いながら、目の端に入り込む彼女の姿をチラチラ見ていた。
向かい合って座っていたテヒョンイヒョンは、首をかしげる。
「どうしたのグガ」
「……その、ヌナ、が」
「え、また? 遭遇率高過ぎない?」
「家か会社かなにかが近いんでしょうね、きっと」
変わらない笑顔のAさん。
声は聞こえてくるのに、何を話しているかまではわからなかった。
髪、少し伸びた。ちょっと疲れてるように見える。痩せたかな、ちゃんとご飯食べて寝てるのかな。
考えれば考えるほど気になってしまって、視線がキョロキョロと動いてしまう
。
大人っぽくて、明るく笑う男の人が一緒にいた。多分前もいた人だ。僕に声をかけた人とは違う人。
前は三人だったのに今回は二人のようで、彼女が最近僕を予約してくれないのもそのせいだろうかと悪い考えがよぎる。
僕はもう必要ではなくなったのだろうか。彼女の心を満たすのはあの男の人なのだろうか。
そう思うと、イライラする。
あんなに僕のことを可愛がってくれたのに、優しく笑ってくれたのに、たくさん遊んでくれたのに。
Aヌナは、もう僕がいらないのかな。
「? グガ、なんで眉間にしわ寄ってんの?」
「……何でもないです」
「え、火鍋美味しくない? 俺的にはここの火鍋最高なんだけど」
「美味しいですよ! そうじゃないんです、僕が子供すぎるだけです!」
「えええ、わけわかんない」
いつもはテヒョンイヒョンの方が訳がわからない行動をするが、今日ばかりはヒョンから見たら自分も訳がわからないだろうと思った。
僕だって僕自身が分かっていない。
ただ、ヌナが僕がいなくても平気そうで、腹が立つだけ。
1120人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちよ(プロフ) - ゆりかごさん» 更新や新作頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします……!ありがとうございます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 5b52149a5f (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - nyarさん» 幸せを感じていただけたら嬉しいです! グクとの海のデートはソロの日本語訳を参照にしながら執筆いたしました! 多幸感もテーマの一つです( ˘ω˘ ) (2019年8月25日 17時) (レス) id: 5b52149a5f (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 兎餅さん» 泣!?!? ありがとうございます! お返事遅れてしまって申し訳ないです! ありがとうございます! (2019年8月25日 17時) (レス) id: 5b52149a5f (このIDを非表示/違反報告)
ゆりかご - もうすごく感動しました( ´;゚;∀;゚;)これからも応援するので頑張ってくださいo(*≧∀≦)ノ (2019年7月29日 14時) (レス) id: 49ff43ec91 (このIDを非表示/違反報告)
nyar(プロフ) - はじめまして!かなりハマったしかなりときめきました!最後から3ページくらいからもう幸せすぎてヤバかったwこんな素敵なお話、ありがとうございます!あなたの他の作品も今から見に行きます^_^ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 5ee86f0a2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちよ | 作成日時:2019年4月28日 16時