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ユンギヒョンの隣に座るAさんという人は、本当に普通の女の子で、優しそうな人だった。
早く卵とジュースのお礼を言わないと、と思うのだが、自分の人見知りのせいでなかなか言い出せない。なんというか、タイミングがわからない。
ぱちり、と、目が合った。
今しかない! と思い口を開く。
「あ、あの、Aさん!」
「はい!」
俺から声をかけたのが驚いたのか、ヒョン達は「おお」と声を漏らした。
いや、声をかけただけじゃないか。
「その、前にスーパーで卵とかジュースとか助けていただいて、ありがとうございました」
「いえいえ、全然大丈夫ですよ!」
「あのあとジンヒョンがオムライスを作ってくれて、美味しく食べました」
「ふふっ、よかったです!」
穏やかで優しい。
ユンギヒョンが心を許すのも分かる、そんな女の子。
ナムジュニヒョンも「あの日のオムライスは格別だったね」とかっこいいフォローを入れてくれて、みんな頷いていた。
「あ、私98年生まれなので、どうか敬語は外してください」
大きな花が咲くわけではないけれど、小さな花がふわっと咲くように笑う。
「グガより年下なんだね、しっかりしてる」
「そんなことないですよ、忘れ物とかひどいですよ」
「えー、そうなの?」
ジミニヒョンと彼女が話していると全体的に空気が柔らかくなる。女の子同士の会話みたいだ。
「……これから忙しくなるんだ」
そんな中、ぽつりと、ユンギヒョンがそうこぼした。
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apricot384(プロフ) - とても楽しく拝見しました!何度も読み返しました!また続きがあれば嬉しいです!最終の更新から随分経ってますがまた機会がありましたらよろしくお願いします! (2023年2月12日 17時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - あや*˚さん» はじめまして! 作品を読んで幸せな気持ちになっていただけるのが本当に嬉しいです( ; ; )! これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします! (2019年8月31日 19時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
あや*˚(プロフ) - はじめまして。このお話大好きです。何度も読み返しては幸せな気持ちになりました。これからも楽しみにしています。 (2019年8月30日 9時) (レス) id: e2075205c1 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ぽちさん» こんばんは! 番外編まで読んでいただきありがとうございます! 本編とは少し時間が空いてしまったのですが楽しくかけたので楽しんでいただけて嬉しいです! (2019年8月30日 0時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんばんは☆すごく大好きなお話で、定期的に何度か読み返させていただいてます^ ^番外編では、砂糖なユンギさんと、少し肉食系なユンギさんを見ることができて楽しかったです/// (2019年8月30日 0時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちよ | 作成日時:2018年3月14日 22時