星屑にさよなら【YG】

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ぼーっと買い物袋を持った末っ子は心ここに在らず、という感じだった。


「ジョングギ？ どうした？ スーパで何かあったのか」

「ユンギヒョン。僕、卵割っちゃったんです」

「ん？ おう」

「そしたら女の人が交換してくれて……。僕の顔見て僕だってわかったみたいで、アーミーかなって思ったんですけどすぐいなくなっちゃったんです」


ちゃんとお礼が言えなかった、と落ち込む彼は人見知りだから、容易にその光景が想像できた。

卵を割ってしまうだなんて、マンネにしては鈍臭い。
かわいいけども。


あまりにもしゅーんと落ち込んでいるものだから、面白くなってしまった。


「そんな落ち込むことないだろ」

「だって、なんか、気になります。最後のジュースも譲ってもらったし」

「へえ、良い子だな」

「だから余計に申し訳なくて……」


頭をポンポンとしてやると、大人しく撫でられるのだから放っておかない。


せめて親切心を無駄にしないようにとジュースを飲んで、今日の夜ご飯はオムライスがいいなとヒョンに言ってみた。


.


「ユンギさん」

「ん。行くか」


オムライスをおなかいっぱい食べて、少し胃がしんどい。
お腹をさすっていると、Aは穏やかに笑った。


公園のベンチに座って、星を見上げる。


久しぶりに落ち着いた気がした。



「そういえば今日ジョングクさんに会いましたよ」

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