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ジンさんはユンギさんの言うように、素敵なお兄さんだった。
それから数日後、宿舎の近くをたまたま通りかかって、そのままユンギさんがよく行くとき言っていたスーパーまできた。
会いたいとは思ったが、無理に会いたいわけではない。
顔を見れたら、いいなって。
あれ、一歩間違えばサセンじゃない、私。
もうこんなことやめよう、と思いながら棚に並んでいた最後のジュースに手を伸ばす。
と、重なる手。
「あっ、すみません。どうぞどうぞ」
「……いえ、僕は、っわ!」
譲り合いをしていると、目の前の男の人が人にぶつかられてよろめいた。
同時にカゴを落としてしまって、中に入っていた卵が割れてしまって。
「うわ、どうしよう……」
「店員さんに言ったら変えてくれると思いますよ」
「……それは、」
どうしたのだろう。
ふよふよと目が泳いでいて、かなり焦っているようだった。
深く被られた帽子と真っ黒のマスクがあっても、彼の顔が整っていることは何となくわかって。
いや、そうじゃ、なくて。
「間違ってたらすみません」
ジョングクさんですか、と小声で囁くように聞くと、大きな目がさらに大きくなった。
図星のようだ。
そりゃあ彼のような人は店員さんに声をかけるのも億劫になるだろう。
現に今も私に対してどんな態度を取ればいいのか考えているように見えた。
「大丈夫です、言いませんから。私の卵と交換しましょう? あなたの卵は私が貰っておきますので」
「でも、」
「気にしないでください。あ、あとこれも」
カゴに卵とジュースを入れて、彼がこれ以上気を遣わないように店員さんの方に駆け寄った。
ユンギさんの言っていたかわいい末っ子のジョングクさん。
たしかに噂に違わないかわいさとうさぎさんらしさだ。
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apricot384(プロフ) - とても楽しく拝見しました!何度も読み返しました!また続きがあれば嬉しいです!最終の更新から随分経ってますがまた機会がありましたらよろしくお願いします! (2023年2月12日 17時) (レス) id: 5c0405314d (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - あや*˚さん» はじめまして! 作品を読んで幸せな気持ちになっていただけるのが本当に嬉しいです( ; ; )! これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします! (2019年8月31日 19時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
あや*˚(プロフ) - はじめまして。このお話大好きです。何度も読み返しては幸せな気持ちになりました。これからも楽しみにしています。 (2019年8月30日 9時) (レス) id: e2075205c1 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ぽちさん» こんばんは! 番外編まで読んでいただきありがとうございます! 本編とは少し時間が空いてしまったのですが楽しくかけたので楽しんでいただけて嬉しいです! (2019年8月30日 0時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ぽち(プロフ) - こんばんは☆すごく大好きなお話で、定期的に何度か読み返させていただいてます^ ^番外編では、砂糖なユンギさんと、少し肉食系なユンギさんを見ることができて楽しかったです/// (2019年8月30日 0時) (レス) id: 8ba320eacd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちよ | 作成日時:2018年3月14日 22時