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可愛がられたいというか ページ16

JK
.

「ヒョンの目今キラってしましたよ!」
「Aの魔法〜」


いいなあと羨ましそうにホビヒョンのことを見ているテヒョンイヒョンの声を聞きながら、僕も羨ましいなあと思った。

Aヌナの魔法。

他のヌナも同じように少しずつアレンジしてくれたり、ハッとするくらい綺麗に化粧紙をしてくれる。けれど、そうじゃなくて、僕はAヌナに魔法をかけてもらいたい。


「編み込みしてもらえばよかったかなあ……」
「今日はやめろよ!?」
「ヒョンじゃありませんよ」


自分の頭を守るようにしたジンヒョンに即答して、ヤーヤーいっているのを聞き流しながら、広い会場を見渡した。

この世界は眩しすぎて、時折目が眩みそうになる。ペンライトの光はとても綺麗だけれど、いつかはその光が減ってしまうのだと思うと少し怖い。

僕たちが立っているところはいつだって不安定だ。信じられる人も少ない。気を張っていることの方が多いけれど、ヌナだけは別だった。

逆に僕からヌナにちょっかいを出していると思う。

ずっとヌナの距離感が好きだったけれど、最近物足りなくなってきた。僕もヌナに魔法をかけられたい、僕もヌナに魔法をかけたい。

これがしたい、あれもしたい、という欲求は一度膨らむとしぼんでくれないのだ。面倒な性格だと思う。ヌナに嫌われないようにしないと。


「ジョングガ」
「なんですか?」
「Aヌナのこと好きなの?」


ジミニヒョンは、何を考えているかわからない目をしてそう聞いてきた。

ヒョンの言う「好き」が人として、じゃないのはわかる。けれどいざそう聞かれるとわからなかった。ヌナとどうこうなりたいとかそういうのはなくて、ただ僕にもっとかまって欲しいというか。


「……うーん、なんか、ヌナってすごくお姉さんって感じじゃないですか」
「そうだね」
「こう……ヌナのお気に入りになりたいというか、学校の先生に気に入られたいみたいな感覚というか……」
「あー、そういう」


それ以降ヒョンはナムジュニヒョンと話し始めたから、なんでそんなことを聞かれたのか分からなかった。側から見ていたらそういうふうに感じたのだろうか。


「……好き、か」


あまり、しっくりこない。

保護者パクジミン→←目を瞑って



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めぐみ(プロフ) - はぁ………とため息が出るほど、ちょっと目の奥が熱くなるような感覚を知るほどに素敵な作品でした、ありがとうございます(;;)みんなすごく心が優しくて、読んでいて私も優しい気持ちになりました。もし番外編など、浮かびましたらその時をまた楽しみにしています! (2022年3月15日 19時) (レス) @page43 id: 70e57b3fd4 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 好きー (2021年8月18日 8時) (レス) id: d47eb74ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - ひろさん» ありがとうございます! ラストはしりすぎたかな? とちょっと心配だったのでホッとしました( ˘ω˘ ) 続編は今のところ考えてないです( ; ; )すみません( ; ; ) 何か浮かべば番外編を書くかもなあというくらいで……コメントありがとうございました! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - じゅりさん» ありがとうございます! 私自身続編系???となってましたがなんとかおさまりまして……笑 次の作品はかわいい控えめかもしれませんが、がんばります! (2019年12月19日 23時) (レス) id: 9ab381c422 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - ラストの展開、キュンキュンしながら読ませていただきました!面白かったです!続編楽しみに待ってますね! (2019年12月19日 18時) (レス) id: 099739feed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちよ | 作成日時:2019年12月8日 16時

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